雪が降っている。
先週も関東では大雪が降り、都内では45年ぶりの大雪だったそうだ。45年ぶりということは、次にこの記録を更新する時には、自分が生きているかさえわからない。そのくらいの大雪だった。
スノードロップ(待雪草)という花がある。
冬の終わりから春にかけて花を咲かせる。
その名のとおり、雪の雫のような可愛らしい花をつけるこの花は、同時に春の訪れを告げる花でもあるという。
このストードロップには、次のような説話がある。
・エデンを追われたアダムとイヴをある天使が励ました際、降っていた雪を天使がスノードロップに変えたという
・雪が自らに色が無いため色を分けてくれるように花に頼んだが拒まれ、唯一それに応じたのがスノードロップだったという。
天使だとか妖精だとかお花だとか、西欧にはファンタジーな可愛らしい説話が多い。
日本の場合はどうだろうか?
そういえば雪にまつわる神様とか精霊というのも、あまり聞いたことがないな。
そう思って調べてみると、出てきたのは次の伝説。
・毎年三冬(初冬より晩冬まで)の間に初雪が降ると、天神さまが降臨され雪見の歌を詠まれるという。
これは北野天満宮の七不思議の1つで、確かに考えてみれば天神様なのだから、雨やら雪やらも司るのだろうと思う。
であれば、全国津々浦々の水神様も、雪と関連する神様なのかもしれない。
でも、妖精さんやら天使さんの世界観と、ちょっと、というかだいぶ違うような気がする・・・。
まぁ、スノードロップにも、この花を贈った場合には「あなたの死を望みます」という意味になってしまう・・・というような不気味な話があるので、西欧だからといって一概にファンタジー1色なわけではないのだが(おそらく、花が死装束のようであるからか?)。
日本の雪の精霊?としては、あとは、雪女くらいだろうか。
精霊なのか妖怪なのかわからないが。
アイヌとか、そちらの方の伝承には雪の精や神といった話がありそうな気がするのだけれど、どうだろう?
さてはともあれ。
降り積もった雪は、その後始末が非常に大変なのだけれど、ひらひらと舞い落ちる雪の様子は、幻想的でとても綺麗で、見ていて飽きない。
雪の結晶は、表面積が広いので、空気の抵抗を受けてゆっくりと舞う。
その雪が静かに、うっすらと、徐々に世界を白く塗っていく。
雪化粧とはうまい表現だと思う。
大雪が降るのはなぜか受験シーズン。
受験生は大変だと思うが、雪のつく言葉に「蛍雪の功(けいせつのこう)」という故事がある。意味は、苦労して勉学に励んだ成果。
ぜひ蛍雪の功なって、卒業を迎えてほしいと思う。
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