2014年5月21日水曜日

ペプシの桃太郎がカッコイイ。

ペプシのCMの桃太郎がカッコイイ。
桃太郎を演じるのは、俳優の小栗旬さんだ。



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これはカッコイイ。
カッコイイが、これはもう完璧に日本じゃないな。
大陸的。

赤い岩、砂漠、ここは中央アジア?それともアメリカ?
舞台も場所も設定も、全てが日本的ではない。

それにしてもお金がかかってそう。
どうせなら映画化してくれないかな。

ハリウッド版 MOMOTAROU。

日本文化の焼き直しというか、リメイクというか、リライトというか、いや再発見というべきか・・・。これは新しい可能性を秘めていると思う。私たちに馴染みの桃太郎が、鬼が、キジがサルが犬が、あんな風になるなんて。溶岩の鬼、すごく強そう。

クリエイターって凄い。


私たちが当たり前に感じている“日本”というものが、時に海外から評価されることがある。
「もったいない」なんて、その代表格だと思う。

昨年、東京五輪で話題になった「お・も・て・な・し」もそうだ。


ところで、滝川クリステルさんがプレゼンで、この「お・も・て・な・し」を表現した際、彼女は手を合わせた。あれを見たとき、私は強い違和感を感じた。
日本人が普通、手を合わせる時というのは、どんな時か。

拝む時と、食事の時・・・つまり、死に対して(あるいはそれを超越したもの)だ。


神さま仏様を拝む時、死んだ人に向かったとき、食事でその食材の生命に感謝するとき、いずれも生命の死の部分か、或いは生死を超越した存在に対して手を合わせる。日常で、例えば挨拶や感謝の折に手を合わせるとすれば、それは仏教徒くらいではないだろうか?というか、挨拶のように手を合わせるというのは、日本ではなくて、何だか東南アジアとか上座部仏教、テーラワーダという感じがするのだが。
・・・・・・と思って強い違和感を感じたのだが、あのジェスチャーは意外にも、国外はもちろんのこと国内でも広く受け入れられた。

だけでなく、以前からあの手を合わせるという行為は、東洋好きの海外ミュージシャンが公演の際に行うことがあるし、それどころか、日本のロックバンドのボーカルがやっているのを見たこともある(ちなみに私の好きなミュージシャンだった)。
まぁ、彼らがブッディストである可能性もあるけど。


これは、日本の再発見か。
それとも、日本のリメイクか。

いや、日本の再発明かもしれない(この言葉は、末木文美士氏だか山本七郎さんが使っていたような・・・)。



「お・も・て・な・し」を考えたのも、外国のコンサルタントだったらしい。冒頭の桃太郎のCMも、アメリカの会社、ペプシだ。

どちらにせよ日本というのは外の文化と交渉しながら育まれてきたのも事実で、これから育つ新しい日本文化には是非期待したいと思う今日この頃。

・・・だいたい、日本のしきたりとか言われているものや、神社の作法にも、割と新しいものも多いのだし。神道だって、今の形作られているあれは、結構新しいものでしょう。


いい意味で、日本的なよい文化が広まればいいけれど。


日本はハイブリッドなのだ。


DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?


日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)


でも大切にしたい古くからの価値観もあるよね。壊されなければいいけれど・・・。

2 件のコメント:

  1. ごぶさたです。しばらく調べものに没頭してました。滝クリのおもてなし。確かに変ですね。感謝するときに手を合わせることがありますが、おもてなしならお辞儀じゃないでしょうか?いらっしゃいませ~、とか。でも考えてみるとマナーとかしきたりとかは新しいものが多くて、それをあたかも古来からの伝統だと思い込んでいることが多いかもしれないですね。日本人はコロコロ変わっているマナーやしきたりをありがたがってしまうところがあるかもしれません。まあ、感謝や敬意を示すのに形式は二の次だと思いますが。むかし年配の人からご苦労様は年長者が年少者に使う言葉であって、年少者が年配者の人に使うのはお疲れ様だ。と言われたことがあります。すごい違和感がありました。それぞれどんな意味でどんな違いがあるのでしょう?それにもっと適当な言葉があるような気がして腑に落ちなかったですな。それはとにかく今お女郎さんを調べています。なぜ嵐の夜にあんなところに?どこからきてどこに行こうとしたのか?そもそも何者なのか?死因は?など様々疑問があります。でも意外な所や意外な人々が関係しているのではないかと思われることがあります。半年ぐらいかけて物語を綴ってみようかと思います。上根さんの知見を伺うこともあるかと思います。楽しみにしていてください。

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  2. 梅酒さん、こんにちは。お疲れ様とご苦労様の使い分けは、私も言われた記憶があります。先日、テレビ番組でも取り上げていて、その番組では、
    ご苦労さま→精神的な疲れに対して
    お疲れさま→肉体的な疲れに対して
    使うのだと説明していました、「今でしょ」の人が。
    目上の人は「苦労した、大変だった」と思われたくないんですかね? よくわかりませんけど。

    次のテーマはお女郎さんですか。もう何かにアタリをつけているんですね?楽しみですね~。応援して待ってます。

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