2014年2月5日水曜日

飛び不動・・・航空安全から合格祈願まで見守るお不動さん

私たちの周りには、目には見えないけれど空気がある。

この空気というものにも、ちゃんと重さというものがあって、例えば1cm2の広さの空気を、地面から大気のてっぺんまで切り取った場合(長い空気の柱を想像してください)、その空気の重さは1kgになるらしい。



この地球には重力があるので、全てのものは下へと引っ張られる。

雲にも当然質量はあり、ふわふわ浮いているわた雲も、1つあたり数十トンもの重さがあるという。
しかし、雲は水蒸気の集まりなので、気圧によって生じる浮力により、浮いている。

雲は昔から浮いているし、鳥も昔から飛んでいる。昔からそうなのだ。理屈は関係なしに、昔からそうなのだから、そういう(飛ぶ、浮かぶ)ふうに、できているんだと納得できる。

しかし、飛行機は歴史が浅い。

・・・正直に告白すると、今だに飛行機が怖い。

と言っても、乗れないほどではない。年に数回乗る機会がある。
けれど今だに毎回、特に離陸と着陸のときには緊張する。

座席は必ず指定する。
ひそかに、この座席なら万が一の事故の時に安全なのではないかと推測しているあたりの座席を、毎回しっかりと確保している。降りるとき早く降りれないかもなんて些末な事は気にも止めない。
離陸時、着陸時には、衝撃に備えてお腹とベルトの間に毛布を入れ、いざという時に素早く安全な態勢に移れるよう神経を張り詰めている(力を入れすぎるのも良くない)。

飛行機がなぜ飛ぶかという一応の理屈については、「はいはい、それはもうわかった」という感じで、ある程度理解している。
しかし、それでも尚、不安を払拭してリラックスできる心境にはなれない。

ということで、航空安全の守り神、「飛不動(とびふどう)」へ行ってきた。

飛不動こと龍光山正宝院は東京都の台東区竜泉にある。
電車で行く場合、日比谷線三ノ輪駅から10分程度だろうか。

ここは空飛ぶお不動さまとして、飛行護・航空安全、旅の守り神として信仰されている。航空関係者の参拝も多いという。

なぜ、飛行護となったのか。
その由来は次のとおり。

“当寺は1530年に本山派修験僧の正山上人によって開かれた修験系天台宗の単立寺院です。正山上人は修験道の聖地、和歌山県熊野から奈良県吉野にいたる大峯山で修行後、諸国を巡歴しました。そして竜泉のこの地で、村人に宿を施してもらったある日のことです。
一筋の光と共に立ち昇る龍の姿を夢見ました。龍の夢はお不動様のご加護を象徴します。そこで上人は投宿の世話をしてくれた村人達の息災延命と、自らの旅の安全を祈ってお不動様を刻みこの地に奉安しました。 
創建後まもなくのことです。この寺の住職が修行のため、ご本尊のお不動様を笈で背負い、はるばる大峯山まで運んだ事がありました。
ある日、ご本尊が留守の江戸の寺にお不動様の分身を携えた人々が集まり、お不動様を観想し一心に祈願しました。
すると、お不動様は一夜にして大峯山から江戸に飛び帰り、祈った人々の願いを叶えて下さいました。それ以来、「空を飛び来て、衆生を守りたもう、お不動様」飛不動尊と呼ばれるようになりました。”<飛不動 縁起より
 なぜ住職はご本尊を背負って行ったのか、また、住職不在の時に集まった人々は何を必死に祈願していたのか、という邪推は置いておいて、ともかくお不動様は信奉する人々のために空を飛んで戻ってきてくれた。そりゃ、人々の気持ちを鷲掴みしますよ。

ということで、私もしっかりお守りをいただきました。


これで、飛行機に乗るための出来る限りのリスクヘッジは完了した。
あとは信じて、次の搭乗機会を待つ。


ちなみに、お守りは当山のウェブサイトからも申し込みできます。
飛不動ウェブサイト

また、「よく飛びますように」ということで、ゴルフ護に。
あるいは、「落ちない」ということで、受験祈願という方も多いようです。

飛行機に乗って受験に行く、なんて場合は最強かもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿