2013年10月21日月曜日

人類進化と近所の祠

人類のこれまでの道のりを考えてみると、非常に長い時間がかかっているんだけど、私たちが道具やら文字やらを発明してその痕跡を残し始めたのなんて、ほんのつい最近のことだと思う。

日本神話に見る天照大神や素戔嗚尊の神話は、遠い過去の世界の話のようにも見えるけど、人類全体の歴史から見たらつい先日の話?くらいの距離だと思う。

人類はかつて長いこと、捕食される側にいたわけだけど、その後食物連鎖のトップに躍り出た。とはいえ、他の多くの肉食獣(食物連鎖のトップ仲間)と同様、けっして生活が安泰になったわけではない。獲物をとるために狩りにでなくてはいけないし、それはそれなりに危険が伴う。気候の影響だって受けただろう。異常気象で経済損失がん兆円、なんてレイヤーではなく、生死に直結する大問題だ。

だから、我々の祖先は、毎日歩いていた。
獲物を探すため。
獲物を追うため。
よりよい土地を探すため。
敵から逃げるため。

とにかく歩いた。あるいは、走った。

移動こそが人類の歴史だった。

ということで、まだ文字も持たなかっただろう我々共通のご先祖さまは、かなり歩いていたらしい。1日あたり10キロほどは移動していたのだという。


10キロメートル・・・。
歩数にすると、1万5,000歩くらいだろうか?
最低限の生活のため、移動以外にも歩いたと思うので、実際はもっと歩数が多いと思う。


厚生労働省の推奨する歩数は、確か1日8,000歩くらいでしたっけ?
よく巷で言われる1日歩数の目標は、1万歩が推奨されていますよね。

人類が進化するにあたって、日常的に運動して進化してきたことを考慮すると、ヒトの脳にとっても歩くってことは非常に重要であると推測できる。

二足歩行で歩いて進化してきた人類。
ご先祖様は10キロメートル、約1万5,000歩くらい歩いてきた。

であれば、推奨1万歩のウォーキングというのは、ご先祖様よりだいぶ少ないとはいえ、なるほど理にかなっているのかもと思える。

で、日常的に生活に運動を取り入れるためにも、ぜひウォーキングしてみましょうという話になるのだけど。
ぜひオススメしたいのは、寺社巡りを兼ねたウォーキングかなぁ。

目的があったほうが楽しいし、タメにもなるし。
旧村社みたいな場所をいくつか行き来すれば、結構な距離になると思う。

それに、地域には忘れさられた小祠やお地蔵さんとかが結構あるものですよ。それらを再発見するのも、結構楽しいかもしれない。

また、事前に寺社や云われなども下調べしたり、あるいは見つけた石碑に書いてある文字や知らないカミ様の名前などを見つけたら、それらを調べるのもいいと思う。こうすると、脳にもなかなか良さそうだ。

実際に歩いて廻ると、その土地の地形がわかる。車では気がつかない勾配。意外と水気を含んでいる土地。意外な場所で視野が開かれていたりとか。ここにはかつて、何があったのだろうとか考える。何かひらめくかも・・・。

もしかしてご先祖様も同じ場所を歩いていたかもしれない。と、過去に思いを馳せながら歩くと、結構楽しいものだと思うのだけれど。


ちなみに私は、地元川口市に平家の伝説があって、かつてあったとされる平六代の3つの社のうち1つが見つかってない。それの候補祠(?)を探して歩いているのです、最近は。
少し前はかつてあったとされる寺を探して・・・または江戸時代に消えてしまったとされる池を探したり・・・。

古地図を参考に歩くと楽しいですよ。東京などの都市や観光地でなくても、古い地図がどこかにあるものです。

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