2013年8月6日火曜日

旧暦で見た七夕

少し前にこのブログで七夕について書いたことがある(七夕の話)。
七夕といえば7月7日だが、これは本来は旧暦で考えたほうがいいと思う。

先ほど、ツイッターでは既に書いたが、旧暦でカウントすると、今年の七夕は8月13日になる。年によって異なるが、本来(旧暦)であれば七夕は、だいたい8月の中旬前後となるわけだ。となると、新暦の場合(7/7)と何が異なるのかというと、まず第一に天候が異なる。

7月7日といえば特に東日本では梅雨の真っ盛りで、雨になる可能性が高く、つまり織姫と彦星は会えず、せっかくの七夕祭りに小さな子ども達もがっかりすることになる。が、8月の中旬頃であれば晴れている日も多く、たとえ夕立に襲われたとしても、すぐに晴れ間と星の夜空がのぞける可能性が高い。つまり、織姫も彦星も、そして子ども達も喜ぶことになる。

第二に、全国各地の多くの会社が夏期休暇をとる時期に近くなり、つまりはお盆との関連性を強く認識できることになる。

特にどう、ということはないが、やっぱり七夕は時期的には8月中旬の方が、本来であればいい。
とはいえ、7/7から移動させれば節句の意味も薄れてしまうし、日付の語呂も悪くなる。痛し痒しだなぁと感じる。

ところで、「七夕の短冊を飾るのは6日の」だとか、「宮中では7日の夕方に行っていた」であるとか、七夕は用意や祭りが夕方から夜にかけて、というのが多い。夜空を眺めるイベントなのだから当然といえば当然かもしれない。しかし、もしかしたらコレは「かつての日本人の特性が色濃く現れている証拠なのではないか」と想像すると楽しい。

昔の日本人は、一日の終わりを日が暮れる所に置いていた。カレンダーや時計のない時代だから、深夜0時が日付の変わる瞬間でもなく、朝日が昇る時が1日の始まりでもなく、日が沈んでからが1日の始まりだったらしい。

そうすると、七夕は1日の始まりとともに幕開けとなる行事になる。これは節分や正月、そしてお盆など、ご先祖様と過ごす行事に共通しているようで、なかなか興味深い。

ところで、「伝統的七夕ライトダウン」というイベントがある。本来の日付である七夕の日、8月12日と13日にライトダウンして、本来の夜空を取り戻そう、というイベントだ。なかなか面白い試みだと思う。

はたして、綺麗な夜空は見えるだろうか?

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