2013年6月22日土曜日

夏至の日に考える、縁結び・子宝の神様

もうすぐ日付が変わってしまいそうだが、本日6月21日は夏至だった。
言うまでもなく、夏至(げし)とは、一年中で一番昼が長い日。 二十四節気の第十。つまり、日(太陽)の力が最大限に発揮される日なのだ。

太陽と言えば、天照大神。日の巫女だ。
アマテラスといえば、そう、伊勢神宮。
伊勢神宮のおひざ元、三重県伊勢市の二見浦にある夫婦岩では、夏至の時期だけ夫婦岩の間から朝日がのぼる。ゆえに本日、当地二見興玉神社の夫婦岩前では、恒例の禊ぎを行う夏至祭が行われたようだが、あいにくの雨だったようだ・・・。日の力がマックスの日なのに残念だ・・・。


ところで、この夏至の日というのは、目を諸外国に向けてみると色々と面白い行事が行われている。何でも北半球では歴史的に、夏至といえば「性欲をかき立てる日」とされているのだそうだ。

・至は男女の出会いの日? 欧州の伝統行事(CNN)

男性性器のシンボルと思われる柱を囲んでダンスを踊ったり、未婚女性が未来の男性を占ったりと、国によって色々あるみたい。日本でも夫婦岩にてお祭りがおこなわれるくらいだから、もしかしたら似たような意味合いがあったのかもしれない。

ところで、イギリスの有名なストーンヘッジでは、ドルイド教に由来する夏至祭りが行われる。ドルイド教とは、現在ではほとんどは失われてしまった昔の宗教だが、例えばハロウィンなどドルイド教に由来する風習は今でも形を変え生き続けている。
原始ハロウィンの考え方は、日本で言えばお盆や正月に通じるとところがあるし、木々や自然に神性を見出すところなんて日本の縄文文化と通じる。遠くにあるが、何やら近いものを感じる不思議な宗教だ。

そのドルイド由来の夏至祭り、男性神と女性神を表す太陽と地球との出会い祝う意味が込められているという。

あれ?

男性神が太陽で、女性神が地球なんだ?

日本では逆ですね。

アマテラスは女性神なのだから。

そういえば、もともとのアマテラスは男性神だったなんて説があったな。


まあ、いいか。


ともかく、夏至の本日は男女に関わる日であるというのが、世界の共通項の1つなのでした。

ちなみに、伊勢神宮では天照大神を祀っていますが、夫婦岩の方の二見興玉神社の祭神は、猿田彦大神と宇迦御魂大神です。

伊勢神宮、天照大神、夫婦岩、猿田彦、宇迦御魂大神、男性神と女性神、天と海・・・。伊勢神宮にかかわる謎は大きすぎて、私の手には負えません。


さて、夫婦岩の夫婦で思い出しましたが、東京にも夫婦にかかわる神社があります。
私好みの小さな神社なのですが、場所は新宿区。最寄り駅の新大久保から徒歩10分ほど行った住宅地の中にひっそりとある、夫婦木神社です。

祭神は伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)で、日本をつくった最初で最強の夫婦ですね。イザナギはアマテラスの親でもあります・・・。

子宝、安産、縁結びで知る人ぞ知る非常に有名な神社で、結婚式もやっているみたいですが、境内はとても狭い。

夫婦木神社というと、山梨にも同名の神社があり、こちらも有名な神社のようです。この山梨の方には男性・女性の性器のような霊木があるようですが、このような繁殖に対する神聖視が、そもそもなんでしょうね。石仏・道祖神や、東北などにある藁でマラをつくっているのと同じ始まりなんじゃないかと思います。

しかし、イザナギ&イザナミのカップルは、確かに子宝はあるものの、縁結びと安産にいいのだろうか・・・という捻くれた疑問が湧き上がったが振り払い、そう言えば我が町、埼玉県川口市には似たような神社がないだろうかと考える。


子宝といえば、新井宿の子日神社が上げられると思う。と言っても子日神社は子宝で信仰されていないのだが、子であるネズミは多産で子供をたくさん産むため、“子(ね)”の神社は、子宝子孫繁栄を願う意味で信仰されやすい。

また、第六天神社も子孫繁栄で信仰されてきた。しかし残念なことに、明治の神仏分離によって第六天のほとんどが姿を消している。末社としてひっそりと境内の隅に鎮座しているか、あるいは境内には既に姿はなく合祀されてしまっているか。
川口市内の第六天神社は次の通りである。
・西立野の二宮神社
・元郷の氷川神社
・領家の稲荷神社
・金山町の川口神社
・青木の氷川神社
・小谷場の稲荷神社
・柳崎の氷川社
・鳩ケ谷の氷川神社


夫婦といえば、姥神さまを思い出す。
姥神さまは西新井宿にある。日光御成道沿いで、石神地区のすぐそばだ。
言っておくが、姥神さまはやきもち焼きと言われているので、夫婦で行くのはタブーだ。なので縁結びも何もないのだが、実はかつて姥神さまには旦那さんがいた。道路の反対側に爺塚があったはずなのだが、現在行方不明だ。

うちのお爺さんが行方不明です。
どなたか知りませんか?


取り留めのない話になってしまった。

上記の事については、いずれ改めて。

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