2013年6月10日月曜日

夏場は小祠巡り受難の季節

神社めぐりをするにあたって、これからの時期は受難の季節である。

それなりの大きな神社に行くのなら、問題はないかもしれない。私の言っているのは、小さな神社。それこそ、小祠ともいえる規模の、場合によっては鳥居さえないような祠のことだ。

何をもって受難というのか。

理由は2つある。

1つは、草。

梅雨の時期をむかえ、夏へと至るにつれて、雑草はわんさかと生えてくる。
私がよく行くような小祠では、草刈などの世話をする人もいるのだろうけれど、それらの人力をはるかに上回る勢いで雑草が茂っていく。

埼玉県川口市の石神というところに、旧道沿い(日光御成道)に「おんたけさん」と呼ばれる御岳塚がある。こんもりと小さい山のようになっていて、しかし車通りの多い道路沿いにあってひっそりと存在しているので、よほど注意をしていないと気がつかずに通り過ぎてしまう。
この御岳塚、夏場になると草が生い茂り、余計に目立たなくなってしまう。

梅雨から夏場にかけての雑草の勢いは、小祠を隠し風景を一変させるほどの力がある。

草むしりも大変だ。

たまに1人で頑張って雑草を刈っている風景を目にすることがある。おそらく土地の所有者か、近所の信心深い人なのかわからないが、本当に大変そう。

「小祠の維持管理を手伝う会」でも発足させようか。


2つめは、虫。

1つめの理由と密接に関係するが、雑草に紛れて蚊や虫が非常に多くなる。

埼玉県のさいたま市、昔でいう浦和に六辻という場所がある。
そこの近くには、ひっそりと咳の姥神様が祀られている。
かつては遠方からお参りに来る人も多かったというが、最近では近所の人でも知らない人が増えているらしく、私も見つけるのに大変苦労した。

私が行ったのは夏場だったので、蚊の数のすごいこと・・・。
見事に血を吸われまくってしまった。

首都圏にある小祠は、住宅街の片隅に、ひっそりと座していることが多い。
そこだけ、緑の空間が存在している。

故に、虫にとってもオアシスなんだろう。


ところが、この問題。
今後は生死に関わる大問題に発展するおそれがある。

というのも、最近話題の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」をご存知だろうか?
ダニを媒介して感染する新しい感染症で、昨年あたりから、日本国内で感染&死者が出始めている。恐ろしいことに、致死率がすこぶる高い。おそらく2桁パーセンテージはあるのではないか。

主にマダニと言われる、ダニにしては割と大きめのダニに噛まれることから感染するらしい。
このマダニは青森以南に広く分布していて、山や林、草むらなどに生息している。

現在のところ、国内で人が感染したのは、九州、中国、四国地方に限られているが、いずれ範囲を広げることは確実だろう。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

草を分け行って、小祠を探す。
今後は命懸けになるかもしれない。

深いやぶに入る神社めぐりの際は、長袖・長ズボンに虫除けスプレーは欠かせない。

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