2014年2月19日水曜日

引越しをする前に確認すべき、呪術的なアレコレなど。

もうすぐ春ということで、新しい生活がスタートする人も多いと思います。中には引越しをして、新天地で心機一転、という人もいるでしょう。

引越しをする際、転居先の土地の地名について調べるのは3.11以降我々の常識になっている・・・わけではないですが、調べないよりは調べたほうが色々と安心できるのではないでしょうか。

地名は情報の宝庫。先人たちが積み重ねた知恵の結晶です。

ガケ地名、崩壊地名、津波地名など色々あるみたいです。





調べるコツは、大きな地名よりは小さな地名。

例えば、日本よりは関東、関東よりは埼玉県、埼玉県よりは川口市、川口市よりは大字石神、大字石神よりは小字雨堤・・・みたいな感じで、地名の範囲が狭ければ狭いほど、その土地の特性がフォーカスされていくという当たり前の論理です。

まぁ、現代の建築技術であればそんなに危険なんてないでしょうから、あくまで参考程度という話だと思うのですが・・・。


一方で、多くの人が地名よりも断然気にするのが、その物件の来歴というやつではないでしょうか。つまり事故物件(殺人や事故などによる人死のあった物件)というやつです。

確かに、自分の前に入居していた住人が殺された、というような家であれば、あまりいい気持ちがしません。

基本的に事故物件は不動産業者から告知されるはずですが、「間に入居者が1人いれば以後は告知しない」といったような噂もあるようで、どうも期間についてはグレーにされていることが要因でしょう。
だからでしょうか。事故物件を紹介するサイト「大島てる」はとても人気があるようで、年々サイトの情報量が向上しています。少し前まではほぼ東京近郊くらいまでしか情報がなかったのに。
「大島てる」を見ると、いかに私たちの周りに事故物件が多いのか気付かされます。自分の物件でこうした事故が起きてしまったら、大家さんは大変でしょうね。

ですが、自分の住んでいた場所で人死がでた。あるいは、人死の出た場所に住んでいる。これは、ある意味で仕方のないことです。なんせ、私たちが過ごしているこの世界には、過去にたくさんの人たちが生きて食って死んでいったのですから。

ある推計によると、この1万年のあいだに、この地球上に生まれて死んでいった人達の数は、327,931,754,805人だということです。3,279億3,175万4,805人。足の踏み場もないはずです。で、例えば鈴木理生先生によると、東京の地面には骨だらけだそうで。そういう場所に都市を形成し、私たちは暮らしているわけです。



だから、人が死んだ場所だとか何だとか、そんなの気にするほどの事ではないんです。

ないんですよ・・・。

世の中には、古墳だとか、神社だとかの上に住宅地ができちゃっている場合もあるのですから。私の住む川口市内にも、ありますよ、普通に。元神社の場所に家が建てられているとか。

パワースポットどころじゃないですね。
温泉地の家みたいな感じで温泉引き放題どころか、パワー受信しほうだい、みたいな感じでしょうか。

ただ、「何だか物凄く、縁起の悪そうな場所だなぁ」と感じる場所っていうのは、霊とか妖怪とか信じなくても(好きなんですが)、あるものです。カンとかではなくて、実際に不幸の続いている場所だとか、そういうところが。

以前、これも川口市内の話なんですが、あまりお店が長続きしない場所があって、それでも私は好きなお店だったので通っていたのですが、ある時、気がついたんです。自動ドアの内側の、普通なら客からは見えない(見えにくい)場所に、護符が貼ってあるのを。詳しくはわかりませんが、おそらく書かれていたのは結界を表す文言。いったい、何の侵入を防ぎたかったのか。というか、なぜ護符を貼ったのか。ほどなく閉店してしまいました。

こういう場所って、本当に不可思議な事があるのかどうか、そんな事実以前の問題で、気が滅入っちゃいますよね。「もしかして、この場所って・・・」と考えちゃう時点で、心当たっちゃう時点で、負け(?)なんだと思います。そうした不吉な考え自体に囚われてしまう。呪いの作法として勝ったも同然な状況ですよね。

呪いなんてなかったとしても、呪いと同じ効果は出せるわけで。

ということで、引越し先を決める前の確認事項。

・地名が災害地名かどうかをチェック(災害地名だって大抵は大丈夫だけど、災害地名&老朽化建築物なら要注意)

・不動産屋に、過去にまで遡って事故物件ではないかどうかを確認。(事故物件なら割引交渉してみよう)

・気にしちゃう人であれば、近所の人にそれとなく話かけてみよう。「あの場所って、昔はなんだったんですか?」

・いざ引っ越した際には、近所の神社にご挨拶(お参り)しておこう!

・そしてついでに、その地域の歴史に興味をもって、探検してみよう!

家を褒めることは、言霊の我が国では、それだけで立派な呪術的行為です。「室寿ぎ(むろほぎ)」と言って、本来は新しい家をほめる行為ですが、中古物件やアパートなどでも積極的に褒めてあげましょう。

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