2013年5月18日土曜日

本当は何の神様??

私の住んでいるところは埼玉県の川口市なのだが、このあたりには「氷川神社」がとても多い。

氷川神社というと、荒川沿いに多くあるようだ。

2~300はあるはずだが、そのほとんどは関東、というか埼玉県に集中している。

埼玉と東京。

かつての武蔵の国に多く分布している神社なのだ。


ところで、この氷川神社。

そもそもは、別の神社だった可能性がある。


祭神はスサノオだが、氷川神社のある本社のある大宮高鼻は見沼に面し、水源にもなっていたそうだから、もとは水の神、竜を祀っていたのではないか。

というのは、私独自の発想でも何でもなくて、色々なところで書かれていたりもする。

更に、江戸時代の資料などを見ると、この場所に「アラハバキ社」とあるので、それでは元々はアラハバキの神を祀っていたのではないか、という話もある。

アラハバキは謎の多い神で、かつて偽書騒動のあった古書で取り上げられ有名になったこともあり、何とも胡散臭さが漂う側面もある。が、アラハバキの信仰自体は実際にあり、東北地方にかけて今でもアラハバキの神社は存在している。しかし、何とも濃い謎のベールに包まれてしまっている。

アラハバキのように、それがどんな神だったのかわからなくなってしまっているケースというのは、結構多い。

江戸時代に広まり、明治で廃れた第六天神社も同じだ。
第六天は仏教上の魔王とも言われているが、明治の神仏分離にて神道上の神に置き換えられてしまった。

マイナーな話題で、埼玉県は川口市に目を転じると、芝伊刈というところにある力神社も、一時期、祭神がわからなくなったことがある。この神社は平家嫡流最後の人、平の六代が逃げ落ちてきたという伝説も残る神社だ。

また、同じく川口市の安行領根岸というところにある春日神社は、なぜか「氷川さん」と呼ばれている。氷川社があるわけでもないのに・・・。


本当に日本の神社って、謎が多いと思う。

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