tag:blogger.com,1999:blog-29772277470743857272024-02-21T14:44:53.912+09:00とある縁起 ~記録は末後のひと言~【処或縁起】武蔵国(現在の東京~埼玉)を中心に、埋もれてしまった土地の記憶、人々の想い、「とある話」を収集しています。ちょっとした「とある話」を再記録&再記憶する作業。誰ひとり、記憶するものがいなくなるのであれば、せめて私だけでも・・・。話題は、地元である埼玉県川口市の神根地区に偏る可能性、大?Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.comBlogger68125tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-76586774803766692542014-07-18T08:54:00.000+09:002014-07-18T08:58:01.088+09:00貧乏神に資産運用の相談をしたりしなかったり。<div dir="ltr">
神社には様々なご利益がある。<br />
<br />
縁結びとか、出世とか、病気平癒とか。<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
私もそうだけれど、大抵の人は何となくお祈りしていると思う。<br />
初詣であれば有り体な内容―例えば、家族の健康や健やかな毎日をとか、その年に立てた目標に関することとか・・・を。または、何がしかの目玉商品的ご利益のある神様であれば、その内容に沿った願いを・・・。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
神或いは神社って、病院に似ている。<br />
<br />
診療科目がズラリと並んでいる大きな病院もあれば、例えば、ガンや耳鼻など特定の病気や部位を専門とする病院もある。大きな病院の中にも特定の疾患で有名な専門医もいるし、町の小さなクリニックの一人の医師が幅広い病気を診る場合もある。(日本の医師免許は専門科目別ではないので何の診療科目を掲げてもいい)<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
神社も特定の悩みに専門特化しているとこもあれば、かといってこの分野の願いしか聞かないというわけでもない。</div>
<div dir="ltr">
でもやっぱり、特定の悩みがあれば、その分野の専門のエキスパートにお願いしたいというのが人情だ。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
しかし、色々な神社を回って調べ歩くうちに、あることに気がついた。</div>
<div dir="ltr">
それは、非常に多くの神社において祭神が入れ替わっている、ということ。<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
例えば、</div>
<div dir="ltr">
「Aという神社は●という神さまを祭っているが、もともとは■という神さまを祀っていた」</div>
<div dir="ltr">
なんて事が、結構な割合で存在している。 </div>
<div dir="ltr">
入れ替わっていることが公になっているのであればまだマシな方で、コソッと、いつの間にか・・・或いは有無を言わさず強引に入れ替わりさも最初からそこに居たような顔をして元の神についてはほぼスルーして、なんてケースも。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
別の問題もある。<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
神社の神さまというのは、本来その場所にずっといらっしゃるわけではない。<br />
依り代となる御神体というものがあり、そこに神は宿り得る。神さまは神社、というか御神体にずっと常駐・在席しているわけではなく、鈴を鳴らしたり祝詞を唱えたり、一連の儀式を経て御神体なりその神性な場なりに呼ぶことができる・・・ということで、このご神体は神にかかわる非常に重要というか、神社が神社たる存在意義にかかわる不可欠なものだ。</div>
<div dir="ltr">
その御神体そのものが昔と変わってしまっているという事も多いようだった。</div>
<div dir="ltr">
その理由も、災害で紛失したとか盗まれたとかいう事情だったり、明治の国家神道統一の過程で鏡に統一されたりと、色々な理由があるようだが・・・。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
神さまも入れ替わっている。<br />
御神体も入れ替わっている。<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
これって・・・。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
そもそも。<br />
私たちは神社でお祈りをするわけだけれども、そもそも誰(何)に向かってお祈りをしているのか。何かをお願いするにしても、そのお願いをする相手について知ろうともせず、何も考えずに祈っていた。願っていた。<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
これはつまり、病気になってしまったので腕のいいお医者さんに診てもらいたいと思いながらも、自衛隊の幕僚長に診てもらいに行ったなんて事をしているようなものだ。・・・いや違うか。<br />
<br />
<br /></div>
<div dir="ltr">
ともかく、そのことに気づいて以来、神社で何事か祈願する場合にはよくよく考えてするようにしている。</div>
<div dir="ltr">
相談する相手間違えた、なんて失敗は日常にもよくある事だから。</div>
Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-3702392751907682102014-05-21T19:05:00.002+09:002014-05-21T19:05:54.310+09:00ペプシの桃太郎がカッコイイ。ペプシのCMの桃太郎がカッコイイ。<br />
桃太郎を演じるのは、俳優の小栗旬さんだ。<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="315" src="//www.youtube.com/embed/6W0iGCto16I" width="560"></iframe>
<br />
<br />
※上の動画がリンク切れの場合は<a href="http://www.pepsi.co.jp/momotaro/index.html" target="_blank">こちら</a><br />
<br />
これはカッコイイ。<br />
カッコイイが、これはもう完璧に日本じゃないな。<br />
大陸的。<br />
<br />
赤い岩、砂漠、ここは中央アジア?それともアメリカ?<br />
舞台も場所も設定も、全てが日本的ではない。<br />
<br />
それにしてもお金がかかってそう。<br />
どうせなら映画化してくれないかな。<br />
<br />
ハリウッド版 MOMOTAROU。<br />
<br />
日本文化の焼き直しというか、リメイクというか、リライトというか、いや再発見というべきか・・・。これは新しい可能性を秘めていると思う。私たちに馴染みの桃太郎が、鬼が、キジがサルが犬が、あんな風になるなんて。溶岩の鬼、すごく強そう。<br />
<br />
クリエイターって凄い。<br />
<br />
<br />
私たちが当たり前に感じている“日本”というものが、時に海外から評価されることがある。<br />
「もったいない」なんて、その代表格だと思う。<br />
<br />
昨年、東京五輪で話題になった「お・も・て・な・し」もそうだ。<br />
<br />
<br />
ところで、滝川クリステルさんがプレゼンで、この「お・も・て・な・し」を表現した際、彼女は手を合わせた。あれを見たとき、私は強い違和感を感じた。<br />
日本人が普通、手を合わせる時というのは、どんな時か。<br />
<br />
拝む時と、食事の時・・・つまり、死に対して(あるいはそれを超越したもの)だ。<br />
<br />
<br />
神さま仏様を拝む時、死んだ人に向かったとき、食事でその食材の生命に感謝するとき、いずれも生命の死の部分か、或いは生死を超越した存在に対して手を合わせる。日常で、例えば挨拶や感謝の折に手を合わせるとすれば、それは仏教徒くらいではないだろうか?というか、挨拶のように手を合わせるというのは、日本ではなくて、何だか東南アジアとか<span class="st">上座部仏教、テーラワーダという感じがするのだが。</span><br />
・・・・・・と思って強い違和感を感じたのだが、あのジェスチャーは意外にも、国外はもちろんのこと国内でも広く受け入れられた。<br />
<br />
<span class="st">だけでなく、以前からあの手を合わせるという行為は、東洋好きの海外ミュージシャンが公演の際に行うことがあるし、それどころか、日本のロックバンドのボーカルがやっているのを見たこともある(ちなみに私の好きなミュージシャンだった)。</span><br />
<span class="st">まぁ、彼らがブッディストである可能性もあるけど。</span><br />
<span class="st"></span><br />
<span class="st"></span><br />
<span class="st">これは、日本の再発見か。</span><br />
<span class="st">それとも、日本のリメイクか。</span><br />
<br />
いや、日本の再発明かもしれない(この言葉は、末木文美士氏だか山本七郎さんが使っていたような・・・)。<br />
<br />
<br />
<br />
「お・も・て・な・し」を考えたのも、外国のコンサルタントだったらしい。冒頭の桃太郎のCMも、アメリカの会社、ペプシだ。<br />
<span class="st"></span><br />
<span class="st">どちらにせよ日本というのは外の文化と交渉しながら育まれてきたのも事実で、これから育つ新しい日本文化には是非期待したいと思う今日この頃。</span><br />
<span class="st"></span><br />
<span class="st">・・・だいたい、日本のしきたりとか言われているものや、神社の作法にも、割と新しいものも多いのだし。神道だって、今の形作られているあれは、結構新しいものでしょう。</span><br />
<br />
<br />
いい意味で、日本的なよい文化が広まればいいけれど。<br />
<br />
<br />
日本はハイブリッドなのだ。<br />
<br />
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<span class="st"></span><br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4812207533/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4812207533&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4812207533" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<span class="st"></span><br />
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<span class="st"></span><br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/414091078X/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=414091078X&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=414091078X" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<span class="st"></span><br />
<span class="st"></span><br />
<br />
でも大切にしたい古くからの価値観もあるよね。壊されなければいいけれど・・・。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-17336928332869106182014-05-21T18:49:00.001+09:002014-05-21T19:06:37.830+09:00ヤマアラシともぐらのジレンマ鼻血が出た。<br />
<br />
<br />
先週の週末ののことで、私にとって実に数十年ぶりの鼻血だった。<br />
本当に久しぶりの鼻血だが、不思議なものであの鼻の中を「すー」とか「つー」とか流れるような、いわゆる“鼻血の予感”は、すぐにそれだとわかった。<br />
<br />
覚えているものなのだな。<br />
そんなに何度も鼻血を出すタイプでもなかったのに。<br />
<br />
<br />
ぶつけたわけでもなく、のぼせたわけでもなく、チョコレートを食べたわけでもない。<br />
どこか特別な場所に行ったわけでもない(一応)。<br />
出血の原因に思い当たる節はない。<br />
<br />
<br />
偶然だが同日、私の親類も鼻血が出したらしい。<br />
上根一族は鼻血に呪われたか?<br />
鼻血にご利益のある神社って、あったっけ?鼻つながりで、天狗にゆかりのある神社(武蔵第六天とか)とかがいいかな?<br />
<br />
<br />
折しも漫画「美味しんぼ」で鼻血描写が話題になっている昨今。<br />
鼻血の話題は出しにくい。<br />
<br />
あちらの議論は非常に熱い。議論が熱すぎて怖い。<br />
臆病な私はおいそれと近づけない。下手なことを言ってしまうと、<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/05/blog-post_6674.html" target="_blank">クラレッタよろしくつるし上げられてしまう</a>のではないか。<br />
<br />
<br />
批判する側もされる側も、互いが正義感を背負っているのだから、コトは非常に複雑だと思う。<br />
双方それぞれが正しい、困っている人を救いたいと思っているはずで、しかしだからこそ、お互いの主張を受け入れられない。<br />
<br />
<br />
そこには分かりやすい勧善懲悪はない。<br />
<br />
<br />
考えてみれば多くの社会的な問題は、完全に一方が悪というケースは少ないのだと思う。<br />
<br />
<br />
フィンランドメソッドの北川達夫さんだか進研ゼミの山田ズーニーさんだか忘れたが、以前読んだ本にこんな事が書かれていた。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
森を削って道路をつくる計画があったとする。 </blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
反対派は、自然が壊される、環境が汚染される、本当に作る必要があるのか数字を出せ、と反対する。 </blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
推進派は、道路により経済が活性化する、雇用も進む、人の生活あっての自然保護ではないか、物流だけでなく救急搬送など社会的な意味もある、と応戦する。</blockquote>
<br />
<br />
<br />
どっちかを完全に論破しての解決なんてないのではないか。<br />
<br />
<br />
このような対立というのは、捕鯨の問題も、戦争の問題も、靖国神社参拝の問題も、いずれも同じようなところがあるのかもしれない。<br />
<br />
<br />
<strong><u>どちらかが100パーセント善で、もう片方が完全に悪。そんなケースは珍しい。</u></strong><br />
<br />
<br />
それは、社会や国際問題だけではない。<br />
<br />
<br />
神話や昔話だってそうかもしれない。<br />
<br />
<br />
記紀神話に綴られている神武東征や、ヤマトタケルの活躍、スサノオの話も、そう。<br />
<br />
もうしかしたら、退治された彼ら・・・→ 長脛彦やクマソタケルやヤマタノオロチにだって・・・戦うだけの理由があったのかもしれない。彼らが背負う正義があったのかもしれない。<br />
<br />
というか、当然あっただろう。<br />
勝てば官軍で、勝者の記した書は割り引いて見る必要はある。<br />
<br />
<br />
公的な文書である記紀の話だけにとどまらない。<br />
<br />
桃太郎や一寸法師といった馴染みの昔話だって同じかもしれない。鬼には鬼の正義があったのかもしれない。てことは、実は以前も書いたことがある。<br />
<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html" target="_blank">節分に参加できずに考える正義と倫理の問題</a><br />
<br />
<br />
<br />
前々から考えている、というか気になっているのは、<br />
<br />
<u>「正しいことならば、相手を傷つけてもいいのか」</u><br />
<br />
ということ。<br />
<br />
<br />
例えば、あの鼻血描写の問題でも、ずいぶんヒートアップしたやり取りがあったようだ。<a href="http://www.j-cast.com/2014/05/08204199.html" target="_blank">ジャーナリストが原作者をリンチしょうと呼びかけた</a>というような事があったらしい。<br />
<blockquote class="tr_bq">
「美味しんぼの件は、見せしめにぴったり。(略)祭りは『血祭り』の方が興奮するし。嫌いな人民裁判に、私も乗ろう。風評被害撲滅の大義のため」<br />
「私は漫画という文化に敬意を持つが、社会に意味のない漫画なら見せしめのためにリンチをして、吊るし上げても、影響はないだろう。だから心置きなくリンチして木に貼付けにしてやりましょう」</blockquote>
<br />
<br />
<br />
まったくの推測で書くが、きっとこのジャーナリストは普段はいい人なのだと思う。正義感にあつい真面目な人なんだろう。人が怒るというのは、大抵の場合、その人が大切にしているもの(人、価値観、考え方、物など)が傷つけられるからで、このジャーナリスト氏にとって守りたい人たちがいたのだろうと思う(で、きっとそれは、今回の件で批判する側とされる側の双方が守りたいと思うものに、実は大きな違いはないんじゃないか・・・と思いたい)。<br />
<br />
<br />
私もそうだが、自分が正しいと信じていることであると、相手を批判し、非難し、あるいは議論するにあたって、感情が先行して必要以上に攻撃的に、傷つける言動に出てしまうことがある。正義感によって失われる冷静さ。しかし、こうなってしまうと、場合によっては正義感は邪魔でしかない。<br />
<br />
<br />
<u>「正しいことならば、相手を傷つけてもいいのか」</u><br />
<br />
悪は倒すか。懲らしめるか。<br />
傷つけられて困っている人のために人を傷つけるのか。<br />
<br />
これって、反戦主義者が暴力に訴えるような・・・いや、救急車が傷ついた人を急いで搬送するために次々と人を跳ねて進むようなものだ・・・<strong>いや違うか</strong>。<br />
<br />
<br />
以前も書いたが、「ヤマアラシともぐらのジレンマ」という話がある。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<とても寒く厳しい冬。1匹のヤマアラシが、もぐらの家族を訪ねてこうお願いした。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
「外にいたら死んでしまう。冬の間だけ一緒に洞穴の中にいさせてほしい」</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
もぐらの一家は、ヤマアラシの頼みを聞き入れました。けれども、その洞穴はとても狭いため、ヤマアラシが洞穴の中を動き回ると、その度にもぐらたちは針に引っ掻かれてしまう。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
とうとう我慢できずに、もぐらたちはヤマアラシに洞穴から出て行ってくれるようにとお願いをする。</blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
ところが、ヤマアラシはこのお願いを断り、こう言ったのです。<br />
<br />
<strong><u>「ここにいるのが嫌なんだったら、君たちが出て行けばいいじゃないか。」</u></strong>></blockquote>
<br />
普通に読めばヤマアラシにムカっとくる話だ。<br />
よし。ヤマアラシさんをたたき出すか。<br />
<br />
しかしこれは、倫理と道徳を考える思考実験だ。<br />
<br />
<br />
ここで考えたいのは“どちらが正しいか”という問題ではない。もっと別の何かだ。<br />
<br />
<br />
A + B =A&B ?<br />
このまま一緒に暮らすのは無理だ。<br />
もぐらさんが傷ついてしまう。<br />
<br />
では・・・<br />
<br />
A + B =AorB ?<br />
どちらかが出て行くのか?<br />
<br />
それしか解決策はないのか?<br />
<br />
<br />
しかし今ここで求めたいのは新しいソリューションだ。<br />
A + B =C<br />
<br />
AでもBでもない、Cという新しいソリューション。そういった考えを導き出せるチカラが求められている気がする。<br />
<br />
何が考えられるか。<br />
何を考えることができるのか。<br />
<br />
<br />
どちらが正しいのか間違っているのか、という正義の問題ではない。<br />
<br />
<br />
久しぶりに鼻血を出したことで、タイミングがタイミングだっただけに、色々と考えすぎたようだ。やっぱりのぼせているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4834000397/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4834000397&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4834000397&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4834000397" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<br />
鬼ヶ島には悪い鬼がいるらしい。<br />
<br />
悪い鬼?じゃあ、いい鬼もいるのか?<br />
<br />
それはわからない。<br />
<br />
彼らの素性、生態などについては分からないことが多い。<br />
<br />
<br />
しかし、聞くところによると人々を襲うらしい。<br />
<br />
てことは、悪い奴だな。<br />
<br />
よし。退治するか。<br />
<br />
人々を襲う鬼を、俺が襲ってやる。<br />
<br />
しかし、実査に見てみると、裸に虎のパンツ一丁なんて、実に質素じゃないか。<br />
<br />
綺麗に着飾っている貴族様とは大違いだな。・・・(未完)<br />
<br />
<br />
<br />
ところで最近流れている<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/05/blog-post_3780.html" target="_blank">ペプシの桃太郎のCMが斬新</a>。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-84233375372235791732014-05-21T18:32:00.003+09:002014-05-21T18:32:15.434+09:00魔王とクラレッタのスカート個人ではどうしようもない時代の大きな流れというのがあるかもしれない。<br />
<br />
自分の思うことと異なる大きな流れが押し寄せた時、私は水に流されないでいられるだろうか?<br />
<br />
<br />
小説「魔王」の中のエピソードとして、「クラレッタのスカート」という話が出てくる。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062761424/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062761424&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4062761424&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4062761424" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062761424/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062761424&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">魔王 (講談社文庫)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4062761424" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
クラレッタは、イタリアの独裁者でファシストの創始者と言われるムッソリーニの愛人。<br />
ムッソリーニと愛人クラレッタは、広場で処刑されることになる。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
2人は処刑され、民衆が囲む広場にその遺体は引きずりだされ、逆さづりにされる。</blockquote>
<br />
<blockquote class="tr_bq">
その時、逆さづりにされたクラレッタのスカートがめくれてしまう。それを見て群衆に笑い声がおこり、中には卑猥な声や罵声を浴びせかける者もいた。</blockquote>
<br />
<blockquote class="tr_bq">
その時。1人の男性が群衆のなかから足を踏み出した。そのまま淡々と進み、梯子をのぼり、クラレッタのスカートを直す。</blockquote>
<br />
<blockquote class="tr_bq">
下手をすると、興奮した群衆に殺されかねない行動だった。</blockquote>
<br />
<blockquote class="tr_bq">
この「クラレッタのスカート」の話を引き合いに、この小説の主人公はこう言う。</blockquote>
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<strong>「恐怖とか、まわりの雰囲気に負けたくない。馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ちつくす1本の木になりたいんだよ」</strong></blockquote>
<br />
<br />
いや~私にはきっと無理だろう。<br />
流木になるどころか、流されまくって翻弄され、途中でどっかに埋もれてしまう小枝程度じゃないか。<br />
<br />
つくづく、嫌な時代にはならないでもらいたいものだ。<br />
<br />
<br />
日本の歴史の中で、このような“馬鹿でかい洪水―雰囲気という名の”が起こったのって、私の思いつくところで言うと、「廃仏毀釈」と「戦争前後の様々なコト」あたりではないだろうか。<br />
<br />
特に廃仏毀釈は坊さんまでが進んで仏像を破棄した例もあり、また仏教だけでなく、様々な民間のカミもその対象となってしまった。土着の古くからのカミでも、記紀神話につらなる神道の系譜から外れる神は、その対象となってしまった。神社でも祭神や御神体の交代が起こり、それ以前と以後に大きな断絶が起こるに至った。<br />
<br />
<br />
しかし、日本人というのはたいしたもので、暴走する人がでる一方、その大きな流れに流されない立派な人というのも何人もいる。<br />
クラレッタスカートをなおせる人だ。<br />
<br />
廃仏毀釈の流れの中でも、戦時の時でも、そんな人が一定の割合でいる。<br />
<br />
<br />
立派だ。<br />
そんな人になりたいものだ。<br />
<br />
<br />
ところでこの本(↓)は必読だと思う。<br />
でないと、また日本は敗れるかもしれない。色々な意味で。<br />
右でも左でもなく、ただの悪人をのさばらせることはできない。<br />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047041572/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4047041572&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4047041572&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4047041572" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047041572/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4047041572&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4047041572" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-365246344007075002014-05-01T15:03:00.003+09:002014-05-01T15:03:39.432+09:00咳の病と、子どもの病気に効く神様少し前に、熊本県で鳥インフル発生とニュースになった。<br />
<br />
日本国内での鳥インフル確認は、確か東日本大震災があった年以来だと思う。<br />
鳥インフルは言葉通り鳥が感染するインフルエンザであり、人間が感染するインフルエンザとは異なる。しかし、マレに人にも感染することがあるらしく、というか人間の感染するインフルエンザは鳥や豚など動物のインフルエンザが変異したものであるため、鳥のインフルエンザが発生するたびに警戒されることになる。ひとたび人に感染するウイルスに変異してしまえば、それは人間にとって未知のウイルス=新型インフルエンザとなる。抗体のない人類は感染拡大の脅威に直面する。<br />
<br />
鳥のインフルエンザは、強毒型という症状の重いものから軽いものまで幾つかの種類がある。症状の軽いものは人間が感染しても通常のインフルと変わらないが、症状の重いものだと致死率6割以上というものまである。<br />
<br />
鳥から人への感染がマレだとはいえ、人とウイルスの接触回数が増えるということは変異の機会が増えるということだから、厳重な警戒が必要となる。<br />
<br />
私は鶏肉と玉子料理が大好きなので、このような騒動は困る。十分な加熱処理をすれば問題ないはずで、私も相変わらず鳥料理を食しているが、馴染みの飲食店に影響が出ないかと心配だ。<br />
<br />
<br />
鳥インフルエンザとは別に、今、中東の方で懸念されているのはMERSコロナウイルスだ。致死率30%とも言われている。<br />
1~2年前からサウジアラビア国内で警戒されいたこの新種のウイルスは、10年ほど前に中国を中心に世界中で猛威を見せたSARS(サーズ)と類似したウイルスだ。<br />
<br />
世界中で、今もっとも感染拡大が心配されている感染症の1つだと思う。<br />
<br />
<br />
インフルエンザにしろマーズコロナウイルスにしろ、どちらも高熱や呼吸器の炎症、肺炎のような症状が出る。<br />
<br />
咳の病だ。<br />
<br />
毎年流行する季節性のインフルエンザとは異なり、場合によっては致死率がふた桁レベルに達し、人々を襲う。<br />
これらの新種のウイルスは、人の流れとともに広がる。<br />
第一次世界大戦の時に、戦争による人の流れとともに世界中に拡散したスペイン風邪は、感染者6億人、死者は5000万人に達し、戦争以上の死者を出した。<br />
<br />
<br />
グローバル化だとか言っている現代では、一度新しいウイルスが誕生したら、瞬く間に世界中に広がるだろう。<br />
<br />
無論、このような感染症の流行は現代だけに限らず、過去にも何度もあったはずだ。<br />
<br />
<br />
咳のカミさま、というのがある。<br />
<br />
このカミさまは決まって私たちに身近な存在であり、むかしからアチコチにいらっしゃった。<br />
やはり、こういった感染性の病の流行は、今と比べ物にならないくらいの切実なる恐怖だったんだろう。<br />
<br />
そういった病の魔の手から助けてくれるカミさまだ。<br />
<br />
<br />
東京都内にも、有名な咳のカミさまがいる。<br />
<br />
例えば、墨田区の弘福寺というお寺の、爺婆尊。爺さんと婆さんの2体の石像だ。頼むと咳の病に効くという。<br />
<br />
もともとは大名の屋敷にあったもので、百日咳で難儀する児童の親は、門番に頼んで拝みに入れてもらっていたという。<br />
願掛けの仕方も変わっていて、こんな感じだ。<br />
<br />
まず、必要なのは豆や霰餅の炒ったもの。これを煎じ茶とともに備える。<br />
そして、始めに婆様に咳を治してくださいと頼み、次に爺様に「おじいさん、今あちらで咳の病気のことを頼んできましたが、どうも婆どのの手際では覚束無い。何分御前様にもよろしく願いまする」<br />
そう頼んで帰ると、殊更よく全快するという。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
これは墨田区の牛島、弘福寺の爺婆尊。咳や口内の病に効く。他に川越の広済寺のしゃぶきばば、浦和六辻の姥神さま。かつては遠方からお参りに来る人も多かったらしいが、今では・・・。 <a href="http://t.co/mr8Wlf51Bn">pic.twitter.com/mr8Wlf51Bn</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/455875990682492928">2014, 4月 15</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
江戸の頃には、なぜだか爺婆は仲が悪いとされていて、並べると必ず片方が倒されるということから、両者は離れて置かれていた。しかし今ではそんなことはなく、仲良く並んでいる。今では咳に効くという生姜の飴も売られているので、そう高くもないものなので試してみるのもいいかもしれない。<br />
<br />
こういった咳に効くカミさまは、なぜだか「咳のおば様」だとか「しわぶき婆」、「姥神」だとか呼ばれて、各地にある。<br />
<br />
例えば、私の住む川口市には私が把握しているだけで、3箇所に「咳のおば様」がいらっしゃる。西新井宿の姥神様、芝のしゃびき地蔵、慈林のばん神さま。それぞれ呼び名は異なるが、いずれも咳の病に効くという。私の知るだけで3箇所なのだから、実際にはもっとあるのかもしれない。で、1つの市内でこれだけあるのだから、全国各地にあるに違いない。<br />
<br />
<br />
ところで、なぜこのカミさまは咳のカミさまとなったのか。<br />
大抵の場合、このカミさまは婆さんである。<br />
<br />
婆さんのカミさまが咳に効くカミさまへと至った訳としては、こんなことが言われている。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
「咳の病を治してくれる神「咳婆(シャビキサマ)」は、もともと<strong><u>関の姥神</u></strong>であった。だからセキババは村の辻や山の峠、橋畔などに祀られ境を守る神であった。その関が咳に通じるところから、人の咳の病ばかり祈るようになった。」</blockquote>
<br />
<br />
関所の関ということで、村境などに祀られ、塞神(さえのかみ=道祖神)の「さえ」=塞(ふさ)ぐも同じではないかと言われている。セキという音が、咳に通じるという日本によくあるダジャレのようなパターンだが、こうした信仰が良くない風邪の病などが流行った時から広がったのではないかと思う。<br />
<br />
私などは単に塞や関という意味以外に、石神の石の意もあったのではないかと思うのだが、しかし、単に音が似ているというだけでそう信仰され始めたのではなく、もともと姥神にそう信仰される下地があったのではないかと思われる。<br />
<br />
<br />
では、姥神とは何か。<br />
<br />
姥神と呼ばれるカミさまは、よく井の上、池の岸、泉のほとりなどに祀られていることが多い。咳に効く、とされない場合の「姥神様」でも、水と関連する場所などに多く存在している。例えば有名どころであれば浅草の近く。かつて姥が淵という池があり、悲しくも残酷な説話が残されている。石枕、一ツ家の伝説と呼ばれる話だ。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
お話は浅草寺草創の頃のこと。浅茅ケ原の一軒家に老女と若い娘が住んでいた。道行く旅人に一夜の宿をかしては夜な夜な寝静まりに旅人の首を落す。そして身ぐるみはぎ取ってしまう。殺された人999人。これをみた浅草観音は若衆に変身して老女の一軒家に泊る。老女は例によって旅人をしとめるがあけてみてびっくり。殺したのは旅人にあらずしてわが娘なり、老女は大いになげき苦しんだ。千人目のお客で彼女は仏眼を開き、大きな竜となって池の中へ消えていった。この池を後世、姥ケ池というようになった。(<a href="http://www.city.taito.lg.jp/index/kitemite/abouttaito/kanko/shiseki/asakusahokubu/ubagaike.html" target="_blank">台東区</a>)</blockquote>
<br />
<br />
他にも各地に姥神もしくは類似する話が残っていて、「咳のおば様」の例として前述した西新井宿の姥神様も、もとは姥が池と呼ばれる池に由来する説話を持っている。いずれも水辺が近くにあり、悲しい話がついてまわる。<br />
<br />
この姥神とは一体なんだろう?<br />
<br />
これを考える上で参考になるのは、各地に伝わる大師講の説話である。<br />
お大師様、つまり弘法大師(空海)が各地をまわり、杖でつついたりして水が湧き出るという類の伝説だが、「きっと近くの村にこういう言伝えがあって、それにはいつでも女が出てきます。その女がほんとうは関の姥様であったのであります」(柳田国男)という。<br />
<br />
どういうことか。<br />
端折って説明すると、「だいし様」と読んでいたのを文字を知る人たちが弘法大師と思うようになった。もとは「だいし」に漢字をあてるとしたら「大子」と書くのが正しく、これは「おおご」と言って、大きな子。すなわち長男という意味であった。この大子は児の神(神の子)であり、姥神は御母、御叔母といったような大子と親しみのある関係であった。<br />
<br />
大子はその字や音から、時代とともに聖徳太子や弘法大師などへと移り、姥神も「うば」=女のことであったものを、老女のように考え出し、仏教の普及とともに奪衣婆、山姥などのイメージがついていった。しかし、双方とも決して新しい神ではなく、相当に古いカミなのではないか・・・と言われている。<br />
<br />
確かに、姥神(咳のおば様)の多くは単に咳の病に効くだけでなく、子供の病に効くという話がセットになっている。<br />
<br />
姥神とは子どもを愛するカミなのだ。<br />
<br />
<br />
ところで、何故「うば」ガミと呼ぶのか。<br />
これは私の想像だが、もともとは「産神(ウブガミ)」から来たのではないか。<br />
産神とは出産の神とされ、箒神をそう呼んだり、また産土神(うぶすなかみ・・・土地の神として祀られている)と関連があるとされている。<br />
<br />
この「うぶ(おぶ)」とは「たましい」と同じ意味だと思われる。<br />
<br />
かつて海辺の村ではお産のたびに海近くに産(うぶ)小屋(産屋)を立て、その下には砂を敷いた。この砂をウブスナと言うのではないかとの話もある。<br />
<br />
ともかく、姥神が水辺にいること、子の神との関連があり、更には子どもを愛する神であること。「うぶ」と「うば」の音の近さなどから考え、そこから姥神となってのではないか、と思える。<br />
<br />
<br />
子どもな7つまでは神のうちと言われ、昔は生き延びるのも大変だった。タチの悪い流行病などが出ると、それを乗り切るのも運次第だったろうと思う。流行病はいつも境界の向こう側、他所の地域から入り込んでくる。だからこそ、その境界を「関の姥神様」に守ってもらう必要もあったのだろう。<br />
<br />
姥神様はとても身近な場所にひっそりといて、そしていつでも子ども達を見守ってくれている。<br />
<br />
<br />
<br />
今また鳥インフルエンザやMERSコロナウイルスという、油断ならない病気が影をチラつかせている。<br />
神頼みとともに、最新の予防医療の力と、身近な感染症予防の知識で「いざ」を乗り切ろうではないか。<br />
<br />
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<br />
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<br />
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<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/412150433X/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=412150433X&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">マスメディアが報じない 新型インフルエンザの真実 (中公新書ラクレ)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=412150433X" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
【参考】<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101047022/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4101047022&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">日本の伝説 (新潮文庫 や 15-2)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4101047022" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004306183/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4004306183&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">日本の神々 (岩波新書)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4004306183" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000J95N3Q/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000J95N3Q&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">埼玉県伝説集成―分類と解説 (1974年)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B000J95N3Q" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com3tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-59120862638733042382014-04-28T17:59:00.002+09:002014-04-28T17:59:59.323+09:00こけしの由来と、名前の意味少し前に、(別の)ブログで「聖(日知り)とてるてる坊主の末路」という記事を書いた。<br />
<br />
てるてる坊主は雨ざらしにされ、人々の願いを一身に背負い、雨が止まねば首をチョン切られてしまう悲しい存在。<br />
見た目は可愛いてるてる坊主だけれど、見方によっては違った側面が見えてくる。<br />
<br />
私たちの日常の、割と近くに存在しながら、しかしよくよく考えてみると何だか理不尽な、あるいはゾッとするような習わしが割とある。<br />
<br />
そしてそれらは何故か、いつも子どもたちの近くにある。<br />
<br />
例えば、「とおりゃんせ」。<br />
例えば、「かごめかごめ」。<br />
<br />
たとえば、「こけし」。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B009L0RRGU/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B009L0RRGU&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B009L0RRGU&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B009L0RRGU" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
「こけし」は子供顔の頭部と、円柱の胴体で構成された木の人形で、東北地方に多い。昔は一家に1つくらいはあったのではないか。日本の代表的な人形といっていいと思う。<br />
<br />
しかし、よくよく考えてみれば「こけし」のカタチは手足がなく非常に特徴的だし、そもそも何故「こけし」と呼ぶのか?<br />
<br />
この名称は、考えてみれば不思議で、一体どのように付けられたのか。<br />
<br />
「こ」と「け」と「し」。<br />
<br />
由来は何か?<br />
<br />
<br />
調べてみると、<<strong><u>「こけし」とは、「子消し」である</u></strong>>という説が出てきた。<br />
どういうことか?<br />
<br />
つまり口減らしや堕胎によって亡くなってしまった子供の供養としての「子化身」・・・こけしである・・・・・・、という説である。<br />
<br />
何とも恐ろしい話だ。<br />
姥捨て山とは反対で、それの子供版か・・・。<br />
<br />
子供を消すから、「子消し(こけし)」。<br />
消された子供を供養するために、子の化身として木の人形である「子化身(こけし)」をつくる。<br />
<br />
<br />
いかにもありそうな話だ。<br />
<br />
<br />
しかし・・・。<br />
<br />
<br />
<strong>「こけし」は「子消し」である。</strong>こう書くと字面から言っても最もな理由のように感じるが、実はこの説には根拠がないという。ウィキペディアによると、この説の提唱者は民俗学に通じているわけでもなく、この説が提唱される以前には、それを裏付ける文献等もないという。<br />
<br />
そもそも「こけし」という名称も、実はある狭い地域で命名されていたものであり、同じ「こけし人形」でも、地域によっては「きぼこ」「こげし」「でく」など様々な名称で呼ばれていたという。そのうち「こけし」という名称が代表的なものとして広まった。<br />
<br />
口減らしの供養のために作られた「子消し」の存在の、可能性自体は否定しない。しかし、「子消し」が「こけし」そのものの由来であるとするのは無さそうだ。<br />
<br />
では、なぜ「子消し」説が流通したかというと、「こけし」という名称から、さもありそうな字面だから・・・ではないだろうか?<br />
<br />
こけし → 子消し<br />
<br />
語呂があっているというか、字面があっているというか、何となく納得してしまう。<br />
<br />
昔のコミュニケーションの主体は話言葉だったのだけど、文字が流通するようになると、文字の影響を受けて本来の意味が変わってきてしまう、というのはよくあることだ。音の響きに漢字を当てられると、その漢字の持つ意味の影響を受けるようになる。<br />
<br />
<br />
地名や人の名前、物の名称などもそうで、大抵の場合、綺麗で良い印象の文字を当てようとする。<br />
<br />
例えば東京の某所に「鶴前橋」という橋があるのだけれど、今度新しく橋をかけ変えることになり、その名称が「鶴舞橋」となるらしい。<br />
<br />
このように徐々に名称が変わってしまったり、その文字から新しい何かがイメージされてしまったり、似た名称から影響を受けたり、という事が、実は結構あるのではないか。<br />
<br />
特に口承で伝わってきたもの、たとえば昔話や地名には、そのような影響を受けるモノが多いのではないかと感じる。<br />
<br />
<br />
特に地名。<br />
地名にはマイナス要素(例えば湿地や災害由来など)が含まれている場合があるが、そんな意味が含まれていると、不動産売買に支障が出る。ゆえに、良いイメージのものに改名されたりすることが結構多い。何とかの園とか、何とかヶ丘とかはほとんどそんな裏事情があるのではないか?新駅が作られる時の駅名も同様である。<br />
<br />
<br />
<br />
美しい名称をつけて、それの価値をあげようという目論見があると邪推する。<br />
<br />
<br />
それとは反対に、名前の意味が忘れられて、それ自体の存在も消えてしまう場合がある。<br />
<br />
<br />
例えば、私の住む川口市に道合(みちあい)という場所がある。<br />
ここの、とある場所にはかつて庄陣場という名前の清らかな池があったそうで、この池は近くの農民たちからとても大切にされていたそうだ。「この池を粗末にすると“たたり”がある」とされていた。そして、この池は地元に伝わる説話の舞台にもなっていた。<br />
<br />
しかし、「庄陣場」とは一体何か?<br />
思うに、もともとは「精進場」だったのではないか、と推測する。<br />
精進場とは禊を行う場所であり、同じく精進場と呼ばれる池は全国にいくつかあるようだ。<br />
<br />
禊をするということは、宗教的な行為をするだけの聖域のような場所が近くにあったはずで、それゆえに「この池を粗末にすると“たたり”がある」とされていたのではないかと思うのだが、「庄陣場」では意味が通らない。本来の伝承では近くに塚などもあったようだが、池も塚も、現在では消滅してしまっている。同時に、そこに付随していた説話も消えかけている。恐らく近い将来、忘れ去られるだろう。<br />
<br />
<br />
間違って意味が付帯されて広がるものもあれば、意図的に意味をすり替えようという場合もある、一方で、意味が失われて存在自体が忘れ去られていくものもある。<br />
名前とは不思議だ。<br />
<br />
<br />
あなたが住んでいる地元の、目立たない地名なんかに気をつけて欲しい。<br />
<br />
<br />
バス停の名前、橋の名称、小さな神社の名前。<br />
誰にも気づかれていないが、もしかしたら貴重な物語を宿しているかもしれない。<br />
気づかれるのを待っているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
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<br />
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<br />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FEBDM3M/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00FEBDM3M&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B00FEBDM3M&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B00FEBDM3M" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FEBDM3M/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00FEBDM3M&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">誰かに教えたくなる「社名」の由来 (講談社+α文庫)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B00FEBDM3M" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4834737225/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4834737225&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4834737225&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4834737225" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4834737225/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4834737225&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">こけし てづくり手帖 (レディブティックシリーズno.3722)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4834737225" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<br />
<br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-88309820760992445962014-03-26T17:11:00.003+09:002014-03-26T17:11:32.779+09:00再生エネルギーと、アマテラス。石油は、現代の私たちにとって必要不可欠なシロモノだ。これを使いすぎていることによって、地球温暖化だとかいろいろ言われている。<br />
<br />
さて、ここで質問です。<br />
<br />
「人類が始まって以来、我々は石油をどれくらい使ったでしょうか?富士山の容量をバケツ1杯として答えてください。」<br />
<br />
<br />
回答は意外だった。<br />
答えは<a href="http://www8.cao.go.jp/cstp/nanoweb/fujishima.html" target="_blank">こちら</a>。<br />
<br />
<br />
ところで今、太陽光エネルギーがブームのようだ。<br />
<br />
資産家や、地方の土地持ちの人たちのところには、複数の会社からソーラーやらないか、土地を貸してくれないか、という誘いの声がかかっているらしい。<br />
<br />
今なら高額で太陽光エネルギーを買い取ってくれる、らしい。<br />
さらに、グリーン投資減税で一括償却できるという、よくわからないけどお金持ちや企業にとって嬉しい仕組み。<br />
<br />
<br />
太陽の光をエネルギーに変える。<br />
その発想はとてもいいと思うが、何やらバブルの臭いも微かに漂う。<br />
<br />
制度に問題はありそうだけど、何度も言うが、太陽の光をエネルギーに変えるという発想はとても良いと思う。<br />
ちなみに先ほどのクイズを出されていたリンク先の先生は、光触媒という、これまた太陽光を活用した技術を発見した先生だ。光触媒も、酸化チタンに太陽光を当てることによって、抗菌作用や待機浄化などの作用を起こすことができるというもの(らしい)で、日本で生まれた技術だ。<br />
<br />
<br />
いいじゃないですか。<br />
太陽の活用。<br />
<br />
なんせ、私たち日本は、日のもと。日の昇る国ですよ。<br />
日本の総氏神は、伊勢神宮・日の光をあまねく照らす、天照大神(アマテラス)なのだから。<br />
<br />
<br />
ところで、アマテラスといえば皇祖神、国を代表する神として有名だけれど、実はもともと地方神であったという話は、意外と知られていない。<br />
<br />
最近のニュースによると天皇、皇后両陛下が式年遷宮があった伊勢神宮を参拝されたとのこと。しかし、これは現代になってからのことで、かつては古代より、天皇家が伊勢神宮に公式参拝されたことはなかった。参拝は明治天皇になってからのこと。<br />
<br />
祖神(先祖神)なのにおかしい、というのは誰もが持つ印象だと思うけれど、その理由はというと、ようするに元々はアマテラスは地方の神だったから、というもの。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
直木孝次郎氏がこの問題で「日の神をまつる地方神の社であった伊勢神宮が皇室の氏神社の地位にのぼったのは奈良時代初期前後である」という見解を発表して広い支持を得たのはすでに四十年以上前のことで、その後この説はほぼ通説として定着している。</blockquote>
</blockquote>
<br />
ということで、アマテラス以前はタカミムスヒ― 高御産巣日神(高皇産霊神)が皇祖神であった、その理由と背景とは・・・ということが書かれているのが、この本。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004311713/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4004311713&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4004311713&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4004311713" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004311713/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4004311713&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4004311713" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" /><br />
先ほどの直木孝次郎氏の引用も、この本のP78に書かれている。<br />
<br />
アマテラスは元々皇祖神ではなく、地方の神だったというのは通説になっているにも関わらず、あまり一般に知られていないと思う。<br />
私もこの本を読むまで知らなかった。<br />
<br />
<br />
伊勢神宮やアマテラスをめぐっては、色々な謎や憶測が囁かれている。例えば、<br />
<br />
・記紀神話のなかで、時にアマテラスは男神のような描写がある・・・といったアマテラス男神説<br />
・既出だが、なぜ天皇家は先祖神にも関わらず、伊勢神宮に参拝しなかったのか<br />
・なぜ先祖神を、遠く伊勢の地に祀ったのか<br />
<br />
などなど。<br />
<br />
「アマテラスの誕生」を読むと、これらの謎が氷解していく。<br />
<br />
タカミムスヒが元の先祖神だったとすると、わかりやすい。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
日本古代では、他の国々とは違い、王(天皇)が自ら先祖神を祭ったことはなかったと長い間言われてきた。しかしそれは、アマテラスを先祖神とした場合のことであって、タカミムスヒは年二回、天皇が自ら祭っていたのである。それが「月次祭」である。(P70)</blockquote>
</blockquote>
<br />
月次祭(つきなみのまつり)とは律令によると6月と12月の年2回行われていた国家的祭祀だが、字のとおり、元々は毎月行われていたのだろうとされている(本居宣長)。<br />
<br />
さらにタカミムスヒは普段どこで祀られているかというと、宮中の八神殿という神殿で、専属の大御神巫 によって常時手厚く祀られていたという。<br />
<br />
<br />
それだけの地位にあったタカミムスヒだが、一般的にはあまり知られていない。が、私にとっては個人的に、身近に感じていた神だった。というのも、第六天について調べていた時、都内のいくつかの神社で、御祭神を第六天から高木の神に変えていたからで、高木の神とはタカミムスヒの別称。なぜ第六天が高木の神に、という謎はまた別の機会にゆずるとして、そんな経緯もあって高木の神については関心を持っていた。<br />
<br />
それがまさか天皇家の祖神だった経歴があろうとは。<br />
<br />
この本は硬派なわりに読みやすく、何より面白いのでオススメだ。<br />
・アマテラスはどのような神だったのか<br />
・4~5世紀の日本と周辺国との状況はどんなだったか<br />
・タカミムスヒとはどんな神か<br />
・日本の氏族についての考察<br />
・ついでに、国譲りをした大国主とはどんな神なのか<br />
などなど、興味のつきない内容となっている。<br />
<br />
<br />
しかし、当初はタカミムスヒが天皇家の祖神だとしても、我々にとってアマテラスは長く親しみのある神である。しかも、祖神になる以前、アマテラスが天照大神ではなくオオヒルメだった頃から広く日本人(?)に親しまれていたカミであり、弥生時代から続く古く歴史のある土着のカミである。<br />
<br />
そんな日のもとの国なのだから、太陽光エネルギーについては癒着や裏取引など間違ってもないよう、お天道様に恥じない仕組みで進めていってほしいものである。<br />
<br />
<br />
ちなみに、冒頭のクイズ、リンク先を見れない人のために回答↓<br />
<br />
Q.富士山と同じ大きさのバケツがあったとして。石油は、人類始まって以来、何杯使ったでしょうか?1杯、10杯、100杯、1000杯、1万杯?<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
A.答えは、<br />
1杯の半分。<br />
<br />
意外と少ないと思いませんか?Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-90590773160739465332014-03-20T18:54:00.002+09:002014-03-20T18:54:25.594+09:00雑感、ウクライナとルワンダと日本人最近はなかなか時間がなくて、ブログの管理画面をあまりチェックできない。<br />
<br />
管理画面を見ると、簡単なアクセス解析を見ることができる。昨日は何件のアクセスがあった、とか、どのページのアクセスが多いか、とか、簡単な内容だけど。<br />
<br />
で、そのアクセス解析では、国別のアクセス数もわかるようになっている。<br />
<br />
<br />
<br />
昨日、ウクライナから2件のアクセスがあった。<br />
<br />
<br />
今話題のウクライナ。<br />
<br />
<br />
当然、このブログのコンテンツに興味があってアクセスしたわけではない・・・だろうと思う。<br />
<br />
<br />
海外からのアクセスは割とあって、例えば1日にロシアから100以上のアクセスがあったりする場合もある。素人なのでよくわからないが、多分、内容に興味があって見に来ているわけではなくて、ロボットだとか広告だとかで機械的にアクセスがあるんだろうと推測している。<br />
そりゃそうだ。ロシアの人に1日限定で興味を持たれる理由なんてない。<br />
<br />
<br />
にしても、ウクライナかー。<br />
<br />
今、大変だよね、ウクライナ。<br />
<br />
<br />
今までは西側サイドの情報ばかりしか流れてこなかったけど、今は東側サイドの情報も、少しではあるが流れる。イラクの大量破壊兵器の件や、北アフリカ・アラブの春などの一連の情報を見ていると、どっちが悪いのか何なのか、よくわからなくなってくる。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047315702/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4047315702&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4047315702&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4047315702" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047315702/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4047315702&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4047315702" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
要するに勧善懲悪、どちらかが一方的に悪いなんてことは、少なくとも国際政治の中にはないんだろうな、と、当たり前のことながら思う。今更だけど。<br />
<br />
<br />
90年代に、ルワンダでジェノサイドが発生した。<br />
ジェノサイドとは、1つの民族や人種などを抹殺する虐殺行為を言う。<br />
<br />
特にルワンダのそれは、遠い過去のことではなく、割と最近に起こったことだ。映画などにも取り上げられているので、知っている人も多いと思う。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B008MTJFEI/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B008MTJFEI&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B008MTJFEI&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B008MTJFEI" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000TCU4JG/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000TCU4JG&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B000TCU4JG&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B000TCU4JG" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
ルワンダの虐殺を簡単に説明すると、多数派のフツ族が、少数派のツチ族を虐殺した(穏健派のフツ族も含まれる)という民族紛争なのだが、ではこの2つの民族は何が異なるのかというと、実は何も異ならない。言語も同じ、宗教も同じ。かつての植民地政策のなかで、人工的に分けられたと言われている。<br />
<br />
隣近所の住んでいた、ほぼ同じ民族が、やがて壮絶に殺し合うというのは何とも恐ろしい事態である。国連も、世界の警察たるアメリカも、このジェノサイドでは無力、というか、無関心ですらあった。<br />
<br />
「虐殺したフツ族ってーのはひどい民族だな!」<br />
<br />
とは思うが、事はそう単純なものでもないのかもしれない。投資家の橘氏のコラム「<a href="http://diamond.jp/articles/-/47247" target="_blank">“悲惨な現場”を求めるNGOの活動がアフリカで招いた不都合な真実</a>」は必読だと思う。<br />
<br />
<br />
何故にここまで話がこじれるのか。人間のダークサイド。負の一面。若くして病に倒れた故・伊藤計劃氏のSF小説の中に、「虐殺の文法」というのが出てくる。この文法を駆使することで、人工的に虐殺を発生させるという話なのだが、本当に、人間にはどこかにそういうスイッチのようなものでもあるんじゃないかと疑りたくなる。特に、ここ最近の民族意識の世界的な高まりを見ていると、余計に・・・。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150309841/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150309841&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4150309841&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4150309841" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150309841/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150309841&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4150309841" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<br />
まぁ、難しい時代ですよ。<br />
<br />
私たち日本人は、この揺れ動く時代をどのように生きるのか。<br />
かつて山本七平さんが、このように書いていた。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
「日本人は東アジアの最後進民族です。(中略)当時(縄文後期)の中国と日本とを比較した人がいたとしたら、その文化格差は、まさに絶望的懸隔と見えたでしょう。常にそう見られて不思議でない民族なんです。それが何かの刺激で恐ろしいばかりの速度で駆け出すというだけです。いわば人類史を駆け抜けてきた民族なんです。」</blockquote>
</blockquote>
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396500939/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4396500939&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4396500939" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<br />
民族意識の高まりに警鐘を鳴らしたあとに民族意識を煽るのか、と思われるかもしれないが、そうではない。私達が今持つ、世界から絶賛される良い側面を失わず、世界に広められることを期待したいのである。この誇りは捨て去らないで欲しい。<br />
<br />
<br />
ぜひ、良い方向に。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-87642345815361945412014-03-14T18:27:00.003+09:002014-03-14T18:27:52.407+09:00スーパードクターの縁切榎と飛不動。ご近所にはホームドクターを。昨日のブログで「<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/03/blog-post_6917.html" target="_blank">悪縁を切る方法</a>」ということで、板橋の縁切榎(えんきりえのき)について書いた。<br />
<br />
榎の木というのは夏の木と書いて表す。縁切榎も、かつて板橋宿として賑わった中山道で、夏の日差しを避ける絶好の木陰を提供していたはず。人々の集まる木だったんじゃないかと想像する。<br />
<br />
縁切榎が切ってくれる悪縁は、夫婦恋人や隣人などの人間関係だけにとどまらない。<br />
<br />
病気やお酒(禁酒)との関係も断ってくれると信奉されていた。<br />
現在の縁切榎の絵馬にも、病気との悪縁を切ってくれるよう願うものもあった。<br />
<br />
<br />
病気との縁を切るというと、以前紹介した台東区竜泉にある「<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_5.html" target="_blank">飛不動</a>」も似たようなご利益がある。<br />
<br />
飛不動は飛ぶお不動さんと称されていて、かつて大峯山(奈良県)から空をぶっ飛び、一夜にして江戸の地まで舞い戻ってきたという伝承を持つ。<br />
ゆえに、旅の守護の他に飛行護として航空関係者や、小惑星探査機「はやぶさ」の関係者に信奉されている。さらにゴルフ護、「落ない」で受験祈願としても人気があるのだが、悪い病を“飛ばしてくれる”という事でも信奉されていたらしい。<br />
<br />
縁切榎で悪い病気と縁を切り、飛不動で縁を切った病を飛ばしてもらう、というコースで参拝するのはどうだろう?<br />
<br />
電車で回るとしたら、こんな感じになる。<br />
<br />
縁切榎から徒歩5分くらい<br />
↓<br />
都営三田線「板橋本町」<br />↓<br />「巣鴨」下車<br />↓<br />JR山手線「巣鴨」<br />↓<br />「上野」下車<br />↓<br />日比谷線「上野」<br />↓<br />「三ノ輪」下車<br />
↓<br />
三ノ輪から徒歩10分前後<br />
<br />
電車の移動が約40分、参拝時間が各10分として、約1時間30分のコースかな。<br />
<br />
神仏というのは色々なご利益があって、病気についても、わりと専門が分かれていたりする。現代の医学でいうところの専門医みたいなものだ。<br />
<br />
<br />
例えば私の地元、埼玉川口でいえば、氷川神社は祭神が素戔嗚尊(スサノオ)なので、総合医。<br />
で、足の怪我なら新井宿の子日神社。<br />
歯痛なら、前川の愛宕さま。<br />
咳(特に小児科)なら、西新井宿の姥神さま。<br />
頭痛なら道合の浅間社(現在入れず)。<br />
腹痛なら一本木の諏訪神社。<br />
出産なら元郷氷川。柳崎にも子安観音が。<br />
女性の性病なら石神妙延寺のお女郎さま。<br />
眼病なら・・・<br />
<br />
と、ここでは書ききれないほど、いろいろある。<br />
<br />
川口市という特段寺社の多くもない場所でこれなのだから、各地にもたくさんあるのだと思う。<br />
<br />
大きな有名神社に行くのもよいけれど、ほら、医療の世界でもよく言われるでしょう。頼れるホームドクターを持ちましょう、と。近場で主治医を見つけて、難しい病気の場合はそこから紹介状を出してもらって、別の専門医に診てもらう。<br />
<br />
寺社仏閣も似たように、<br />
<br />
「すいません、ちょっと足の怪我が尋常じゃないので・・・。<br />
何だか切ったり飛ばしたりっていう特殊な専門療法を持つ、縁切榎の大六天さまと飛不動という方がいるって聞いて・・・。<br />
もしご存知のようでしたら、ひと言、ご紹介いただけると心強いっす」<br />
<br />
てな感じで妄想紹介状をもらって行くと良いのではないか、と。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com4tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-2808805807934590112014-03-13T17:29:00.002+09:002014-03-13T17:29:29.326+09:00悪縁を切る方法・・・どうしても離れたい人のために。どうしても離れたい人がいる。<br />
そういう人には、縁切榎をご紹介したい。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
有名な板橋・縁切榎、大六天神社。悪縁を断つという。狭い境内には大量の絵馬が奉納されていて、その内容たるや・・・。 <a href="http://t.co/SU1RBnubIz">pic.twitter.com/SU1RBnubIz</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/440725423291244544">2014, 3月 4</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
ここ数年、ストーカー殺人などの嫌な事件をたびたび目にする。<br />
別れたいのにしつこく付きまとう。<br />
挙げ句の果ては、凶行に及ぶ。<br />
被害者や遺族の気持ちを思うと、まったくやるせない。<br />
<br />
<br />
ストーカーに限らず、悪縁というのは色々とあるものだ。<br />
<br />
<br />
人という字は人と人とが支えあって・・・なんて言われる通り、人は人との関係性なしには生きられない。<br />
<br />
同じクラスの嫌な奴。<br />
意地悪なご近所。<br />
パワハラ上司。<br />
DVを繰り返す配偶者。<br />
<br />
社会に生きていれば、離れたくても簡単に離れることもできない。<br />
<br />
色々と手を尽くして、最後にすがるのは、カミだ。<br />
<br />
<br />
そう。<br />
古来から伝わる最後の手段。<br />
奥の手。<br />
これを人は、神頼みという。<br />
<br />
縁切榎は東京の板橋区にある。駅なら都営三田線の板橋本町駅から徒歩5~6分。中山道の、たぶんあそこは旧道かな。<br />
<br />
<iframe frameborder="0" height="300" src="https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d3237.637919809774!2d139.70787755077376!3d35.75970333506231!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x601892c3c2e2ebcd%3A0xb1f044e625de5e3a!2z5p2x5Lqs6YO95p2_5qmL5Yy65pys55S677yR77yY!5e0!3m2!1sja!2s!4v1394693716254" style="border: 0px currentColor;" width="400"></iframe>
<br />
<br />
とても狭い敷地で、境内は横に人2列になるとそれでいっぱい。<br />
<br />
まず、目を引くのはこの狭い境内に大量の絵馬が奉納されているところ。<br />
めちゃくちゃたくさんある。<br />
<br />
内容を見てみると・・・正直、怖くなる。<br />
実名で書いてあることが多く、「この●●に不幸が訪れ、私の目の前から消え失せますように」というような、隠そうともしないむき出しの恨みや呪詛が書き込まれている。<br />
<br />
よほど縁を切りたいのだろう。<br />
<br />
この縁切榎は良縁を結び、悪縁を断つということで、江戸の昔から信奉されていて、今だにテレビなどで紹介されることも多く、参拝者は結構多い。<br />
<br />
実はここ、神社としては大六天神社である。大六天神社の御神木である榎の木が、縁切り榎というわけ。<br />
<br />
もともとは江戸時代、旗本の近藤登之助の屋敷が向かいのあたりにあり、その垣根の際に榎と槻の古木があったそうだ。<br />
その榎がいつの頃からか縁切り榎と呼ばれるようになり、嫁入りの際には縁起が悪いとこの下を通ることを敬遠されるようになった。将軍家へ嫁ぐような方も避けて通ったほどで、本当に広く話が伝わっていたのだと思う。<br />
<br />
榎の木の皮を煎じて飲ませれば別れられるという俗信もあったようで、今の榎は削がれないように守られている。<br />
ちなみに、今の榎は三代目で、先代榎は石に塗り込められている。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
石に塗り込まれた先代の榎。今は三代目という。 <a href="http://t.co/lJSGFGmMP5">pic.twitter.com/lJSGFGmMP5</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/440726264312102912">2014, 3月 4</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
絵馬といい、埋め込まれた先代榎といい、何だか色々と異様な雰囲気を感じる社だ。<br />
<br />
縁を切りたい。<br />
その思いは、その願いを持つものにとって、本当に切なるものがあるのだろう。<br />
<br />
<br />
ところで、世の中には「25人に1人、良心を持たない人がいる」と言われている。<br />
25人に1人ということは、つまり4%だ。<br />
<br />
<br />
良心を持たないというのは分かりにくいが、良心の呵責がないということだ。<br />
つまり、人が傷つくことを平気でやれる人間。<br />
<br />
自分の利が優先で、相手のことはかまわない。この“良心を持たない人”というのが攻撃的であった場合、いわゆる連続殺人犯となる。“良心を持たない”全ての人が殺人犯になるわけではないようで、表面上、普通に暮らして、殺しもせず、しかし人を傷つけて生きている。<br />
<br />
良心の呵責がないのも当然だ。良心そのものがないのだから。<br />
<br />
<br />
私たちの多くは、蚊を叩くのに躊躇しない。<br />
<br />
しかし、もし仮に周りの目がそれを許さなかったら、少なくともひと目のある所では蚊を殺さないだろう。<br />
犬将軍こと徳川綱吉の時代に犯罪率が低下して、更には犬を食べなくなったように、周囲の目というやつが抑止力として働くことがある。<br />
<br />
それと同じことで、先ほど“良心をもたない人”は4%いると書いたが、これはアメリカでの数字。<br />
日本では文化的に(おそらく、ムラ社会とか、周囲の目、空気とか、そのへんが原因?)それより大幅に少ないのではないかと言われている。<br />
<br />
しかし、そういう種の人はいるわけで、しかもこいつらは表面上、魅力的に見えることが多いそうだ。なので、深い付き合いのない人から見るとその脅威が伝わらず、周囲の人になかなか理解してもらえないという。<br />
<br />
もしこのような、手ごわい“良心を持たない”人間に出会ってしまった場合、どうするべきか。<br />
<br />
この“良心のない人”について調べたマーサスタウト女史は、こう言っている。<br />
<br />
「できるだけ遠くに、すぐに逃げろ」。<br />
<br />
それしか方法はないらしい。<br />
<br />
相手を変えるのは不可能。<br />
周囲の理解や援助も難しい。<br />
なので、逃げろ、と。<br />
それしかない、と。<br />
<br />
この「良心のない人」について知りたい人はマーサ スタウト女史の本が出ているので、興味のある人は読んでみるといいと思う。幸い、少し前に文庫で発売された。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794219296/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4794219296&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4794219296&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4794219296" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794219296/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4794219296&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">良心をもたない人たち (草思社文庫)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4794219296" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
まぁ、良心がない人とまではいかなくても、縁を切りたいという人はいるだろう。<br />
<br />
縁を切るために、専門家の手を借りるなり、するべきことはしておくべきだ。<br />
その上で、最後の最後には神頼み。<br />
縁切り榎で願をかけよう。<br />
<br />
ということで。<br />
<br />
で、ようやくここからが私が一番興味のある部分なのだが・・・。<br />
なぜ、縁切り榎の榎は「縁切り」となったのか。<br />
<br />
先ほども書いたが、ここは大六天神社である。<br />
大六天の神は、どちらかというと子孫繁栄に霊験ありのはずだ。<br />
大六天と、「第」ではなく「大」とあることから、おそらく山倉山の大六天様だろう。<br />
何かしらの願掛けをして、それが成就しての大六天神社だと推測する。<br />
<br />
で、その大六天神社の、御神木ともいわれる榎の木。これが何故、縁切りの木になってしまったのか?<br />
<br />
縁(えん)と榎、この関係は明白である(たぶん・・・(ーー;)わたし的には)。<br />
<br />
つまり、榎→えのき→えんの木。<br />
榎は縁の木と呼ばれることがある。<br />
<br />
縁の木と、大六天。<br />
<br />
これだけなら、どっからどう見ても子孫繁栄。どちらかというと、良縁の名所となるはず、と言うか、なるべきである。<br />
<br />
ところが、なぜ縁は切られる方向に向いたのか?<br />
<br />
元々屋敷のあったという近藤家に何かがあったのか?<br />
<br />
今となってはわからない。<br />
<br />
答えはわからないが、1つ参考にしたい話がある。<br />
この板橋から少し離れた相模原(神奈川県)に、榎神社という社がある。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
相模原の榎さまこと榎神社。恋愛悲劇の説話、照手姫を祀る。二代目御神木は大きな榎の木。見晴らしのいい高台に鎮座している。 <a href="http://t.co/pUYmUbIknH">pic.twitter.com/pUYmUbIknH</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/438139305131646977">2014, 2月 25</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
ここには照手姫伝説という話が伝わっている。<br />
<br />
あらすじは、こうだ。<br />
<br />
「ある時代・・・・この地に横山将監と言う豪族が住んでおり、照手姫はその娘として生まれ美女として誉れ高いお姫様だった。姫は美男で評判の小栗判官と恋仲になるが、皮肉な事に小栗は父の将監の敵方である。迷い悲しんだ末に、ついに姫は父を捨てて小栗のもとへ走ってしまう。しかし、戦国時代の武士の世界は厳しく、小栗判官によって姫の父親である将監とその横山一族は、滅ぼされてしまうのでした。照手姫伝説は、戦国の若い男女の悲恋物語で、恋愛は肉親の情をも断ち切る話として伝えられている。」<br />
※<a href="http://www.snsagami.org/hyakusen/j_so/minwa/terute.htm" target="_blank">照手姫伝説</a><br />
<br />
榎神社の社名のいわれは、照手姫がさした杖が根付いたことからで、枝が下を向いた逆さ榎であったと伝えられている(現在の榎、こちらは二代目)。<br />
<br />
さて、結論には至らないので保留だが、いちおう、現段階での私の見解。<br />
<br />
<br />
板橋の縁切榎は、悪縁を断つ。<br />
照手姫は、愛する人とは結ばれた(?)かもしれないが、悲劇の結末を迎え、肉親との縁は切られてしまう。<br />
本来、縁の木ということで縁起の良い話につながりそうな榎に、こうした逆の話、つまり縁が切れる話があるのは、何故か?<br />
<br />
それぞれの元となる古層の榎にまつわる説話でもあったのか、それとも「逆さ榎」で縁を逆にされた、とか?板橋の縁切り榎、初代は逆さ榎だったという可能性は、なくはない?Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-69636527377186072972014-03-13T17:01:00.001+09:002014-03-13T17:01:04.367+09:00太陽の神は全国にあまねく鎮座するだろうかつて、人類は絶滅の危機に瀕したことがあったらしい。<br />
<br />
人口が2,000人まで減少した。<br />
世界中、という話だ。<br />
つまり、地球上に2,000人の人しかいない。<br />
<br />
数万年前の話だけど。<br />
<br />
<br />
そこから、よくもまぁここまで増えたものだと思う。<br />
<br />
<br />
ところで、前々から妄想していたことがある。<br />
<br />
数千年後の未来。<br />
途中に、例えば感染症やら氷河期やら戦争やらの大きな脅威があり、人口と文化レベルの停滞が起こる。そして、文化に断絶の時期があったとしよう。<br />
<br />
後世の人々が、私達の生きてきた痕跡を見たら、どのように分析するのだろうか?<br />
<br />
<br />
例えば、全国に散らばるコンビニやスーパー。<br />
同じ系列であれば同じ看板を掲げている。<br />
セブンイレブンやイトーヨーカ堂なら、7を形どったマークを。<br />
それぞれの店舗に、ローソンならローソン、イオンならイオンのマークを掲げている。<br />
<br />
これらの遺跡が発掘されたとしたら・・・。<br />
<br />
<br />
<br />
土の中から大きな看板らしきものが発見される。<br />
7をもじったようなマークがついている。<br />
<br />
そして、これと同様の建築物が、全国で見つかっている事例がある。<br />
<br />
<br />
<br />
これ、どのように分析されるだろう?<br />
<br />
よく銅鐸の分布や、稲作の普及、古墳のカタチなどによって、古代の勢力について分析されたりする。<br />
<br />
てな感じで、<br />
「⑦の勢力は、全国的に広く分布しているが、特にトウキョウなどには集中して多く見られ、シコクやカゴシマでは少ないようだ。シコクやカゴシマは本州とは別の勢力が存在していたのかもしれない」<br />
なんて、分析されてしまうかもしれない。<br />
<br />
それこそレジのあたりが祭壇で、店長さんとかがいる奥の部屋が酋長の部屋があると想像されたりして。<br />
<br />
下手したら、<br />
「過去の日本には、7Y、JR、〒、KOBANという4つの勢力が競合していたが、最終的にはアイフォンが統一王朝を築いたようだ」<br />
というトンデモない分析も出てくるかもしれない。<br />
<br />
<br />
ただ、それが単なる政治勢力ではなく、神として、神域として、今で言うと神社のような場所であれば、どのような場所がイメージされるか。<br />
<br />
人間たちにそれなりの奉仕と、大きな見返り(ご利益)を与える神の存在を示す遺跡としては、私は電力発電所がぴったり合うように思う。<br />
<br />
火力発電、水力発電、風力発電。<br />
<br />
それぞれ、火の神、水の神、風の神。<br />
<br />
自然の力を利用して、人々の生活に不可欠なエネルギーを与えている。管理(祭祀)には特別な知識が必要とされていて、誰でも自由に中に入れるわけではない。<br />
<br />
原子力発電所は規模も大きいし、管理の手続きや建物の仕組みも他の発電所と大きく異なるので、霊力神として特別な神として見られるかもしれない。あるいは、御霊神社として見られるか。どちらにしても、この神は荒々しい神であり、与えるエネルギーが大きい反面、その荒御魂(※)は強烈である。間違った祭祀などをしてしまうと大きなしっぺ返しを受ける。<br />
数千年経って人々の間に伝承の途切れる断絶があったとしても、様々な禁忌が張り巡らされている・・・かもしれない。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
<u><span style="color: #0066cc;">※</span></u><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E9%AD%82%E3%83%BB%E5%92%8C%E9%AD%82" target="_blank">ウィキより</a>。―荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂である。天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働きである。神の祟りは荒魂の表れである。それに対し和魂は、雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面である。神の加護は和魂の表れである。</blockquote>
</blockquote>
<br />
一方、明らかに広範囲に信仰が行き渡っているのは、太陽の神だろう。<br />
<br />
今あちこちで増えている太陽光発電のメガソーラーの痕跡によって、やっぱり日本は太陽の神=日の神が祖神なんだと想像されるかもしれない。<br />
<br />
「風の神や火の神は大きいが、地方の一部にしか信仰のあとが見られない。しかし、太陽の神は全国的に見られ、しかも大規模なモノから個人レベルの小規模なものまで多彩に見られる」<br />
・・・なんて。<br />
<br />
<br />
本当は太陽光の発電量は、原子力発電所より全然小さいんだけどね。<br />
<br />
原発は、高木の神や、素戔鳴尊かな。あるいは怨霊系(菅原道真、平将門等)。<br />
太陽は、天照大神。<br />
<br />
火、風、水の神は、それぞれ地方の国津神かな。<br />
<br />
<br />
という、妄想の日本史。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-59532451056606787132014-03-07T18:23:00.002+09:002014-03-07T18:23:58.434+09:00怖いわけではない。怖くはないのだけど。まただ。<br />
また、遭遇してしまった。<br />
<br />
なんでだろう・・・。<br />
<br />
神社めぐりや、地域の説話を求めて歩き回っていると、たまに遭遇してしまう。<br />
<br />
いわゆる、怖い系の話-・・・に。<br />
<br />
<br />
これは仕方のないことかもしれない。神社とかは日常を逸脱した場所だし。<br />
元外交官で神学に詳しい佐藤優さんも、近代以前の人たちにとって夢で見たことと現実に起こっていることとの間には差異がない、と言っている。<br />
<blockquote class="tr_bq">
<blockquote class="tr_bq">
(イエス・キリストが)復活したというのは、実はそんなに異常な現象ではありません。なぜならば、近代より前の人たちの世界像というのは、日本でもヨーロッパでも中東でも同じで、哲学でいうところの素朴実在論の立場にたっているからです。すなわち、夢で見たこと、坐禅をしているときに体験したことと、現実に起こっていることとの間に差異がない。権利的に同格なんです。</blockquote>
</blockquote>
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166609556/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4166609556&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">サバイバル宗教論 (文春新書)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4166609556" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
であれば、説話なんかは強いイメージのものが残りやすいわけで、ならば怖い系の話なんてのは相当強烈なイメージだろうから、極めて生存競争に強いだろうと想像できる。<br />
<br />
<br />
前にも「<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_17.html" target="_blank">鳥越神社と平将門伝説</a>」で書いたが、私はこの手の話は嫌いではないが、どうしても信じきれないので、対処に困る。この手の話は一応、尊重しているので、禁忌をおかすことはできないし、かといって、簡単にスルーするのも納得できない。で、散々迷った挙句、太古の昔から伝承されてきた先人たちの智慧に従うことにする。すなわち、「触らぬ神に祟りなし」。<br />
<br />
だって、例えば“近づいたら死ぬ”であったとしたら、もしかしたら有毒ガス発生地なのかもしれないし・・・。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com4tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-37792291872084669212014-02-25T18:13:00.001+09:002014-02-25T18:13:53.236+09:00巨大地震で生き延びる-土地の過去を知る方法災害というのは、場所が重要なんだと思う。<br />
<br />
その災害が発生したときに、どの場所にいるのか。それ次第で被害の程度というか、その後の運命までも変わってしまう。<br />
<br />
<br />
台風や津波の時に海岸にいれば危険なことこの上ないし、山火事の時に風下にいれば火の手に追われる。<br />
場所が大切。当たり前といえば、当たり前。<br />
<br />
<br />
であれば、当然、地震の場合でも“<strong>場所</strong>”というのが重要なファクターになる。この前もブログで書いたけど、最近地震が多いのでちょっと心配になってきた。<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_3872.html" target="_blank">最近地震が多いけれど、とうとう大ナマズが動きだしましたか?</a><br />
<br />
ということで、 <strong><u>地震 + 場所</u></strong> という事について考えてみたい。<br />
<br />
<br />
少し前に池上彰さんの番組で、地震をテーマにした特番がやっていました。その中で“場所”についても触れられていて、例えばほとんど隣近所といっても差し支えのない、旧赤坂プリンスと赤坂見附で、地震の震度が大きく異なっていた。台地にある赤プリの震度より、低地にある赤坂見附の方が震度が1くらい大きかった(うろ覚え)。<br />
<br />
この違いというのは、その土地が水分を含んでいるかによって現れるという。<br />
<br />
たとえば、赤坂見附の低地の部分は、近くに「溜池山王」という駅名があることからわかるように、江戸時代には溜池だったのだ。江戸時代は河川が発達していた・・・というか、かつて関東の低地には深く海・川が食い込んでいた。なので、水分豊富な土地であるのは当たり前というか、もともとは水辺だったという場所が多いのだ。<br />
<br />
<br />
泥水の上に棒を立てたら、倒れやすいだろう。<br />
反対に、棒を立てたあと、地面をしっかりと固めたら、倒れにくいだろう。<br />
これは想像に難しくないと思う。<br />
<br />
<br />
では、その土地が水分を含んだ軟弱な地盤なのか、それとも堅い地盤なのか、どのように判断するべきか。私の住んでいる場所は、地震の揺れに強いのか。弱いのか。<br />
<br />
まずは簡単に調べる方法が2つある。<br />
<br />
<br />
1つは、地名。<br />
少し前のブログでも書いたけれど、地名は先人たちからの情報の宝庫。災害地名などがあり、ご先祖さまは私達に、きちんと危険を教えてくれているわけです。<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2517.html" target="_blank">引越しをする前に確認すべき、呪術的なアレコレなど。</a><br />
<br />
水気を含んでいる地名では、例えば、沼、池、袋など。反対に、根や台などは堅い地盤だったりする。詳細は、下記に例としてあげるような、地形関係の本で確認してほしい。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774154296/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4774154296&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4774154296&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4774154296" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774154296/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4774154296&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">地名は災害を警告する ~由来を知り わが身を守る (tanQブックス)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4774154296" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4380110028/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4380110028&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">あぶない地名 (災害地名ハンドブック)</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4380110028" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4905194547/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4905194547&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">地名は警告する: 日本の災害と地名</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4905194547" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
地名は、大きな地域名よりも小さな地域名のほうが良いと思う。町名よりは、小字。でも、最近は小字が随分減ってしまった。私の住んでいる川口市でも、大字くらいは残っていたりするが、小字は住所として記入しないし、住んでいる人の大部分も、「あなたの住宅の小字は?」と聞かれても答えられないだろう。<br />
<br />
土地の謄本などには記載されているが、それ以外ではゼンリンなどの住宅地図にあたるしかないかもしれない。バス停などでチラホラと残っているのも見かける。しかし謄本などで小字が残っていればまだいい方で、開発が進んでいるところでは、●丁目●番地などとなっていて、小字が完璧に消滅している地域もある。その割には、後から安易につけたイメージ地名がつけられていることもあり、とても残念だと思う。<br />
<br />
<br />
地盤について知るもう1つの方法は、地域のハザードマップを確認するという方法。<br />
ま、これが一番簡単な方法だと思う。<br />
大体、どの自治体でもハザードマップを作っているのではないか。<br />
<br />
例えば、私の住む川口市であれば、<br />
・<a href="http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/08200020/08200020.html" target="_blank">川口市地震防災ハザードマップ</a><br />
で、地域ごとの揺れやすさや、液状化のリスクなどが記されている。<br />
<br />
先の関東大震災で、特に火災などで大きな被害の起こった東京都では、あわせて火災の危険度も掲載されている。<br />
・<a href="http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/chiikikiken.htm" target="_blank">地域危険度マップ(東京都)</a><br />
<br />
というか、<a href="http://www.gsi.go.jp/" target="_blank">国土地理院</a>の地図を見れば、全国の色々な土地の性質がとてもよくわかる。時間があればいつまで見てみても飽きない。<br />
<br />
<br />
上で紹介したのは、自分自身で調べる方法。最終的には、専門家に頼らざるを得ないと思う。地盤が弱い地名だとしても、家の基礎はしっかりしているかもしれないし、過度に不安がる必要はないだろう。<br />
<br />
<br />
しかし、地名は1つのヒントである。<br />
<br />
<br />
関東大震災の際、私の住む川口市の、低地で田園の多かった某地帯では、「パタパタと」家が倒れていったらしい。また、旧浦和市などの文献を見ても、地域によって被害の程度は大きく異なる。揺れやすさだけでなく、建物の密集率によっては、火災の危険度も重要だと思う。<br />
<br />
<br />
関東大震災が起きたとき、東京から少し離れた浦和には、都内から多くの避難者がやってきたらしい。そして、浦和からも都内で巻き起こる火炎の煙が確認され、かすかに悲鳴も聞こえてきたという。恐ろしい状況だ。<br />
<br />
やがて来る巨大地震は、私達の人生に大きな影響を及ぼすだろう。その時のために、最低限の備えはしておきたいところだ。<br />
<br />
地名やハザードマップなどについての確認は、自宅だけでなく職場やよく行く場所のものも確認した方がいいかもしれない。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-44846026013399430802014-02-21T13:44:00.001+09:002014-02-21T13:48:04.396+09:00アチコチにある石の神様(お地蔵さん含む)は、実は奥が深そうという話。今回は結構身近にあるのだが、なかなか気付かない道端の神さまについての話題で。<br />
<br />
<br />
つい先日、東京は亀戸にある「石井神社」という神社に行ってきた。<br />
ここの神社は結構古いらしく、もとは石神社といい、かつては御神体に石棒を祀っていたという。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
亀戸水神宮の近くにある亀戸 石井神社。もと石神社といい、かつて石棒を祭っていたという。別名、おしゃもじ稲荷といい、咳の病を治す神として信仰されている。 <a href="http://t.co/uf0iyPVIp1">pic.twitter.com/uf0iyPVIp1</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/435648578665455616">2014, 2月 18</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
ここは「おしゃもじ稲荷」として有名で、神社にはしゃもじが置いてある。咳の病にかかったら、この“おしゃもじ”を借りて家で拝み、治ったら新しい“しゃもじ”を添えてお返しするという風習がある。<br />
<br />
“しゃもじ”関連の神社というのは全国に結構あって、以前、座間の方にある「おしゃもじ社」に行ったことがある。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
すぐ近くには、おしゃもじ社が。しゃもじを祭る例はよくあるが、石神か稲荷の関連だろうか? <a href="http://t.co/2XPf8B4J6N">pic.twitter.com/2XPf8B4J6N</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/385283956297318400">2013, 10月 2</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
“しゃもじ”に通じるのはご飯。なので、だから稲荷神社に多いのかなぁと思っている。<br />
<br />
なのだが、“しゃもじ”にまつわる神社は、元々のところを見ると、石の神、つまり石神と関連している所が多い。冒頭の石井神社もそうで、先程も書いたけど、元は石の棒を祀っていたという。石の棒を祀るというケースは各地に多くあり、その信仰は縄文時代からのものと言われている。(シャグジ、ミシャグジ神、石神、石神井などで検索すればたくさん出てくると思う)<br />
<br />
<br />
ところで、石の棒と言われると、どんな形を想像するだろうか?<br />
<br />
<br />
<br />
まぁ、大体は男の“あの形”である。<br />
<br />
石に限らないが、藁だったり木だったり、色々な素材で“あの形”(以下、面倒なので「きのこ」という)は表現される。ヤラシイ意味ではなく、生殖や出産というのはそれだけ神がかり的であり、大切なものだったのだろう。蛇や龍を藁で編んでいるケースも多々見かけるが、一部は「きのこ」に通じるんじゃないかと密かに勘ぐっている。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4097355023/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4097355023&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4097355023&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4097355023" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
石の棒。<br />
そして、その形状は「きのこ」だったとする。<br />
<br />
<br />
であれば、ほら、“おしゃもじ”に通じるのではないか。<br />
<br />
カタチ的に。<br />
<br />
カンだけど、大体あっているのではないかと。<br />
<br />
<br />
“しゃもじ”に関連する社・祠が、石井神社もそううだが、同時に咳に効くという伝承が伝わっているのが多いのは、やっぱり石→セキ→咳という変遷があったのではないかと思う。<br />
<br />
石のカミ様だから、咳に効く、と。<br />
<br />
実は咳の神様というのは各地の道端にたくさんある。<br />
例えば私の住んでいる川口市にも、咳に効くという神様が、私の知る範囲でおよそ市内に3つはある。姥神様とかしゃぶき様とか名称は色々だが、ようするにお婆さんのカミさまで、咳の病気に効く。で、子供好きであることが多い。<br />
<br />
都内にも墨田区の寺に有名な姥神様がいるし、埼玉の川越や浦和にもいたりする。多分、探せばもっとたくさんいる。(この姥神様については別途書きたいと思う)<br />
<br />
この姥神様だが、夫婦神であるケースが多く、姥神様と並んで爺神様もあったりする。<br />
<br />
つまり、どういう事か。<br />
<br />
先ほどの石の棒に通じるのではないかー・・・と思うのである。<br />
<br />
つまり、生殖や繁殖(出産)に繋がる、石の神である。<br />
<br />
だから、姥神様は石で作られていることが多く、セキ(咳)の神でもある。ついでに言うと、セキから関所の関につながり、せき止める→塞き止める→塞の神として、村や辻などの境界に置かれることが多い。<br />
<br />
道端の神さまといえばお地蔵さんだが、考えてみればホラ、お地蔵さんの形って、「きのこ」と似ているのではないか?だからこそ、お地蔵さんは「子供の守り神」なのではないか。石の棒がお地蔵さんに入れ替わったケースというのは、随分あったんじゃないかと推測する。<br />
<br />
<br />
それにしても石の神というのは、古い古い時代の神であり、非常に奥が深い。<br />
<br />
<br />
ところで、私の住む川口市には、石神(いしがみ)という地名がある。<br />
地名由来は不明で、石の神を祀る社も見当たらない。しかし、この石神という地域は貝塚や遺跡なども多く、はるか縄文の頃から人々が暮らしていた歴史の古い場所である。<br />
<br />
で、だ。<br />
先ほど例として出した川口市内の姥神様の1つは、その石神との堺にある。<br />
そして、冒頭の亀戸・石井神社だが、もとは石神社が石井という名称に変わったらしく、その変遷経緯(単に語尾が伸びたのか、それともシャグジが訛ったのか)はわからないが、川口の石神のあたりには、石井性が多いという点で、非常に興味深く思った次第である。<br />
<br />
<br />
全国の石神、石神井という地名に住んでいる皆さん、どうでしょうか?<br />
<br />
参考<br />
・<a href="http://www.t-yomiuri.co.jp/bin/db/profile.cgi?_v=1257385051&tpl=detail" target="_blank">東京村</a>Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-28851041206096277192014-02-19T18:00:00.001+09:002014-02-19T18:00:46.744+09:00引越しをする前に確認すべき、呪術的なアレコレなど。もうすぐ春ということで、新しい生活がスタートする人も多いと思います。中には引越しをして、新天地で心機一転、という人もいるでしょう。<br />
<br />
引越しをする際、転居先の土地の地名について調べるのは3.11以降我々の常識になっている・・・わけではないですが、調べないよりは調べたほうが色々と安心できるのではないでしょうか。<br />
<br />
地名は情報の宝庫。先人たちが積み重ねた知恵の結晶です。<br />
<br />
ガケ地名、崩壊地名、津波地名など色々あるみたいです。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774154296/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4774154296&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4774154296&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4774154296" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4779118700/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4779118700&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4779118700&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4779118700" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
調べるコツは、大きな地名よりは小さな地名。<br />
<br />
例えば、日本よりは関東、関東よりは埼玉県、埼玉県よりは川口市、川口市よりは大字石神、大字石神よりは小字雨堤・・・みたいな感じで、地名の範囲が狭ければ狭いほど、その土地の特性がフォーカスされていくという当たり前の論理です。<br />
<br />
まぁ、現代の建築技術であればそんなに危険なんてないでしょうから、あくまで参考程度という話だと思うのですが・・・。<br />
<br />
<br />
一方で、多くの人が地名よりも断然気にするのが、その物件の来歴というやつではないでしょうか。つまり事故物件(殺人や事故などによる人死のあった物件)というやつです。<br />
<br />
確かに、自分の前に入居していた住人が殺された、というような家であれば、あまりいい気持ちがしません。<br />
<br />
基本的に事故物件は不動産業者から告知されるはずですが、「間に入居者が1人いれば以後は告知しない」といったような噂もあるようで、どうも期間についてはグレーにされていることが要因でしょう。<br />
だからでしょうか。事故物件を紹介するサイト「大島てる」はとても人気があるようで、年々サイトの情報量が向上しています。少し前まではほぼ東京近郊くらいまでしか情報がなかったのに。<br />
「大島てる」を見ると、いかに私たちの周りに事故物件が多いのか気付かされます。自分の物件でこうした事故が起きてしまったら、大家さんは大変でしょうね。<br />
<br />
ですが、自分の住んでいた場所で人死がでた。あるいは、人死の出た場所に住んでいる。これは、ある意味で仕方のないことです。なんせ、私たちが過ごしているこの世界には、過去にたくさんの人たちが生きて食って死んでいったのですから。<br />
<br />
<a href="http://www.kijo-riron.com/ronbun/2003/ningensousu.html" target="_blank">ある推計</a>によると、この1万年のあいだに、この地球上に生まれて死んでいった人達の数は、327,931,754,805人だということです。3,279億3,175万4,805人。足の踏み場もないはずです。で、例えば鈴木理生先生によると、東京の地面には骨だらけだそうで。そういう場所に都市を形成し、私たちは暮らしているわけです。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480088717/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4480088717&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4480088717&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4480088717" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
だから、人が死んだ場所だとか何だとか、そんなの気にするほどの事ではないんです。<br />
<br />
ないんですよ・・・。<br />
<br />
世の中には、古墳だとか、神社だとかの上に住宅地ができちゃっている場合もあるのですから。私の住む川口市内にも、ありますよ、普通に。元神社の場所に家が建てられているとか。<br />
<br />
パワースポットどころじゃないですね。<br />
温泉地の家みたいな感じで温泉引き放題どころか、パワー受信しほうだい、みたいな感じでしょうか。<br />
<br />
ただ、「何だか物凄く、縁起の悪そうな場所だなぁ」と感じる場所っていうのは、霊とか妖怪とか信じなくても(好きなんですが)、あるものです。カンとかではなくて、実際に不幸の続いている場所だとか、そういうところが。<br />
<br />
以前、これも川口市内の話なんですが、あまりお店が長続きしない場所があって、それでも私は好きなお店だったので通っていたのですが、ある時、気がついたんです。自動ドアの内側の、普通なら客からは見えない(見えにくい)場所に、護符が貼ってあるのを。詳しくはわかりませんが、おそらく書かれていたのは結界を表す文言。いったい、何の侵入を防ぎたかったのか。というか、なぜ護符を貼ったのか。ほどなく閉店してしまいました。<br />
<br />
こういう場所って、本当に不可思議な事があるのかどうか、そんな事実以前の問題で、気が滅入っちゃいますよね。「もしかして、この場所って・・・」と考えちゃう時点で、心当たっちゃう時点で、負け(?)なんだと思います。そうした不吉な考え自体に囚われてしまう。呪いの作法として勝ったも同然な状況ですよね。<br />
<br />
呪いなんてなかったとしても、呪いと同じ効果は出せるわけで。<br />
<br />
ということで、引越し先を決める前の確認事項。<br />
<br />
・地名が災害地名かどうかをチェック(災害地名だって大抵は大丈夫だけど、災害地名&老朽化建築物なら要注意)<br />
<br />
・不動産屋に、過去にまで遡って事故物件ではないかどうかを確認。(事故物件なら割引交渉してみよう)<br />
<br />
・気にしちゃう人であれば、近所の人にそれとなく話かけてみよう。「あの場所って、昔はなんだったんですか?」<br />
<br />
・いざ引っ越した際には、近所の神社にご挨拶(お参り)しておこう!<br />
<br />
・そしてついでに、その地域の歴史に興味をもって、探検してみよう!<br />
<br />
家を褒めることは、言霊の我が国では、それだけで立派な呪術的行為です。「室寿ぎ(むろほぎ)」と言って、本来は新しい家をほめる行為ですが、中古物件やアパートなどでも積極的に褒めてあげましょう。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-11516585869109356332014-02-19T12:12:00.000+09:002014-02-21T12:41:49.808+09:00最近地震が多いけれど、とうとう大ナマズが動きだしましたか?最近の、特に太平洋側沖合(例えば茨城県沖とか宮城県沖とか)の地震の多さが気になる。<br />
今日午前中だけでも、千葉県東方沖、宮城県沖で2回の地震があった。<br />
<br />
地震学では、マグニチュードが1つ下がるごとに、地震の回数は10倍になるという。例えばマグニチュード5の地震が1回起これば、M4の地震は10回起こるという具合に。ただこれは数字上の問題であり、M4の地震が10回起こったから次はM5の地震が来る、という単純な因果の話ではないと思う。<br />
<br />
けれど、気になる。<br />
<br />
よく、地震が何度か発生すれば“ガス抜け”になるのではないか、とも言われるが、どうだろう?<br />
<br />
地震のエネルギーから見るとマグニチュードは1上がるとエネルギーは30倍以上になるという。<br />
<br />
マグニチュード4の地震が何回起こっても、規模が30倍のマグニチュード5の地震、或いは規模が1,000倍近いマグニチュード6の地震、更には規模が30,000倍近いマグニチュード8の地震の地震の、いったいどれくらいのガス抜けになると言うのか・・・。<br />
<br />
<br />
東日本大震災の時、茨城にある鹿島神宮の大きな鳥居が倒れた。<br />
<br />
江戸時代、鹿島大明神が大ナマズを押さえつけているからこの地には大地震が起こらない、ということで、鯰江が流行し、鹿島神社のナマズを押さえつけているとされた要石は有名だった。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003422716/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4003422716&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4003422716&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4003422716" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
その神社の鳥居が地震によって倒壊したというのは、ある意味で象徴的な出来事だった。<br />
<br />
鹿島大明神の復権を願う。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-34752452174893940462014-02-19T11:07:00.001+09:002014-02-19T11:07:39.648+09:00近所の古墳を探せ!先祖を30世代遡れば、その数は1億人を優に超えると言われている。<br />
<br />
今を生きる私たちはあまり意識しないが、私たちが今生活しているこの土地には、かつて誰かが生活していた。そして、私たちが日常何気なく歩いている何の変哲もない町内に、ひっそりと、古代の人々の痕跡が、今だに残っていることがある。<br />
<br />
例えば、古墳。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4265016537/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4265016537&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4265016537&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4265016537" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
古墳ってのは、意外に多い。<br />
奈良とか京都とか、古代の歴史の中心舞台だけでなく、それこそ青森にだって、東京23区内にだってある。<br />
<br />
現存しているものもあれば、とっくの昔に壊されて跡形もないケースも多い。<br />
<br />
で、だ。<br />
<br />
私の住む埼玉県川口市にも、古墳はもちろんある(あった)。<br />
<br />
有名なのは高稲荷古墳という古墳で、全長75mもあったとされるが、現在では残されていない。<br />
この高稲荷古墳は、その場所・形状などの情報が残っているので、まだいい方だと思う。<br />
<br />
やっかいなのは、何の情報も残っていない古墳。<br />
ただ、「この辺りに古墳があったらしい」という話しか伝わっていないケースだ。<br />
<br />
私たちは知らず知らずのうちに、古代の権力者(もしかしたら呪術的要素が組み込まれていたり、或いはカミに近い存在だったかもしれない!)の眠るその上で、尻を掻いてテレビを見たり、脱糞したりしているかもしれない。<br />
<br />
ゾッとするやら勿体無いやら。<br />
<br />
で。<br />
<br />
以下は、私の住む地元地域における、今は残されていない古墳を探す記録である。結論を先に言うと、<strong>ゴールにはまったくたどり着けていない</strong>。悪戦苦闘の記録である。<br />
<br />
<br />
私が住んでいるのは埼玉県の川口市で、東京都の北区や足立区と接している。この市内、神根地区という場所に、今は残されていないが2つの古墳があったらしい。<br />
<br />
<br />
1つは西新井宿という場所。もう1つは道合という場所。どちらも昔は村であり、現在は大字としての地名になっている。<br />
<br />
私がこの2つの古墳について知ったのは、ちょうど地域の歴史に興味を持ち始めた頃だった。<br />
<br />
市内の歴史について情報を得ようと、図書館で「川口歴史読本」という本を読んだ。といっても、熟読はせずに、目次を見て気になったところをつまみ食いする程度だ。<br />
<br />
と、そこに市内の古墳の所在地が書かれていた。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
「川口市域に現存している古墳、もしくは最近まで存在した古墳や、あるいは発見の古墳遺物によって、かつて存在したことが認められたものに、次の六ヶ所がある(埼玉県史より摘録)</blockquote>
・新郷地区・ 峯・瓢箪塚 前方後円墳<br />
・ 同 赤井 円墳<br />
・ 同 東本郷・見沼台 前方後円墳・直刀・曲玉・土師<br />
<strong><u>・神根地区 道合 前方後円墳・直刀・曲玉・土師</u></strong><br />
<strong><u>・ 同 西新井宿 前方後円墳・直刀・曲玉・土師</u></strong><br />
・芝地区 芝・辻 鉄鏃・木盂・平盌<br />
<br />
<br />
神根地区はまさに私の住んでいた場所なのだが、しかし古墳があったなんて聞いたこともなかったので、驚いた。<br />
<br />
川口市史などを読んでみても、同じように古墳があったと書かれている。しかし、古墳があったという情報以外、ほとんど情報がない。<br />
<br />
で、情報源とされていた埼玉県史を読んでようと県史を手にとってみたが・・・なんと、何も書かれていない。<br />
<br />
<br />
どういうことだ?<br />
本当に古墳なんてあったのか??<br />
<br />
<br />
気になって仕方なかったので、図書館の司書さんや市の人やら方々で聞いて、ようやく目処がついた。<br />
<br />
どうやら県史は県史でも旧県史(確か4~50年くらい前に出版されている)の方に書かれているという。<br />
<br />
で、浦和にある文書館にまで行き、ようやく旧県史にたどり着けたのだった。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
埼玉県の旧県史。神根の古墳所在地。 <a href="http://t.co/zVgjI216bS">pic.twitter.com/zVgjI216bS</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/435947040866979840">2014, 2月 19</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
・・・が、旧県史に書かれていることは、市史などに書かれていることと大差なかった。というか、ほぼ同じ内容だった。<br />
<br />
その後も悪戦苦闘が続き、ようやく行き着いたのが「古墳横穴 及同時代遺物発見 地名表」という資料で、明治33年に発行されたもの。編纂・発行は「東京帝國大學」だ。<br />
<br />
それによると、<br />
・道合 古墳 報告者・蒔田鎗次郎<br />
・西新井宿 古墳 登載書・地学協會雑誌報<br />
※<a href="http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/769606/126" target="_blank">こちら</a>で見られます。<br />
<br />
とある。<br />
<br />
道合の方は蒔田さんという方の報告で、西新井宿の方は専門誌??<br />
<br />
<br />
で、私が辿れたのはここまでだった。<br />
<br />
古墳について専門知識もなく、これ以上調べを進めるのは困難だ。<br />
誰か調べられる人がいたら、ぜひ教えて欲しい。<br />
<br />
<br />
そして、私は私なりに、アプローチ方法を変えることにした。<br />
決してゴールにはたどり着けないかもしれないけれど、一歩近づく努力。<br />
私なりの方法。説話や地形からアプローチするという方法を選んだ。<br />
<br />
地域に残っている説話・伝承、さらには地形。そして、現在は場所についてわからなくなっているということから、その場所は開発されてしまった(だろう)痕跡のある地域、ということで目星をつける。<br />
<br />
<br />
西新井宿・道合、それぞれについて、次のように推測し、いくつかの候補地をあげて検討する。<br />
<br />
<br />
<strong><u>◆◇【西新井宿の古墳】◇◆</u></strong><br />
<br />
候補地<br />
<br />
<strong>① 笹根の仙元祠跡</strong><br />
<br />
以前、神根地区の昔の地図を読んでいて、気がついたことがある。<br />
浅間社の“浅間”について、書かれ方が2通りあるのだ。1つは、“浅間”。もう1つは、“仙元”。<br />
<br />
で、この違いが気になったので、浅間神社の方に問い合せてみた(なんと迷惑な・・・)ところ、次のような回答をいただいた。<br />
<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
「仙元」とは、主に富士講が使用した呼称のようです。よって古い文献には「浅間」「仙元」<wbr></wbr>2つの名称が出ているものと思われます。</blockquote>
<br />
<br />
必ずではないが、古墳はある意味での聖地であり、埋葬場所との認識もあったと思われ、且つ山のような形なので、後に祠が立てられることが多い。<br />
<br />
埼玉の有名な古墳「稲荷山古墳」もそうだし、先に上げた川口市内の高稲荷も、稲荷とつくのはその辺りが関係しているのだろう。<br />
また、形状から富士山信仰と結びついて、浅間社とされるケースも多いだろうことは推測できる。現に鳩ヶ谷の仙元社も、あそこは古墳跡だ。<br />
<br />
ということで、明治の地図をもとに西新井宿の「仙元祠」を探してみると、笹根という場所(西新井宿内の小字)に仙元祠があったことがわかった。<br />
<br />
現在は社はなく、跡のみとなっている。<br />
<br />
しかし形状は綺麗な山のような形で、これは古墳を想像させる。<br />
<br />
開発という点では、近くには大きな鉄塔があり、、また、目の前には1946年に設立された川口市立グリーンセンター(旧指導農場)という巨大な植物園がある。<br />
<br />
<br />
<strong>② 駒が塚</strong><br />
<br />
西新井宿には、新編武蔵風土記稿という江戸時代の地誌や、口承などの説話で、「稚児桜」という話が残されている。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
昔、稚児が落馬して、命を落とした。そのとき、馬を繋いだ場所が駒ヶ塚となった。稚児を悼んで植えられた桜が、稚児桜。乳母が悲しみ、身を投げたのが姥ガ池。</blockquote>
<br />
1800年代前半の時点で、駒ヶ塚は形ばかりの小さな塚となり、池もほとんど残っていない状況になっていた。<br />
で、塚といえば盛土をされた場所を指す。であれば、古墳として可能性はあると思った。<br />
<br />
昔の絵図などを見ると、駒ヶ塚は西新井宿村に入ってすぐの場所、反対側の東新井宿村よりも手前にあるように見える。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjEpE8uGKsI1VIl7hilRtoAljoLUprA2ifKTdiqCqamK5u9ohNAe8eJewfB2VYekPQLrxMCP0lQMG_14F4IMUPPtuOiuPTBogE3yZc1UaY5KbA3WmMYQlgiPFH_rW8wsi0JN609JSYHvK8/s1600/%E9%A7%92%E3%82%AC%E5%A1%9A.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjEpE8uGKsI1VIl7hilRtoAljoLUprA2ifKTdiqCqamK5u9ohNAe8eJewfB2VYekPQLrxMCP0lQMG_14F4IMUPPtuOiuPTBogE3yZc1UaY5KbA3WmMYQlgiPFH_rW8wsi0JN609JSYHvK8/s1600/%E9%A7%92%E3%82%AC%E5%A1%9A.png" height="191" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
※日光道中絵図</div>
<br />
これを手がかりに現在の場所を推測すると、現在その辺りにはバスの営業所があって、塚のようなものの痕跡は見当たらない。<br />
<br />
しかし、バス営業所内のバスターミナル脇には江戸時代からのお地蔵さんが、そして近隣には庚申塔らしきものが残っている。<br />
<br />
これを、何らかの痕跡と捉えるのは、無理があるだろうか?<br />
<br />
<br />
<strong>③ 姥塚&姥が池</strong><br />
<br />
古墳が見晴らしのいい高台にあったと仮定すると、姥が池のあったあたりはまさに高台にあたる。<br />
池はやがて埋められ畑になってしまったのだが、埋め立てた土というのが、仮に古墳の盛土だったとしたら?<br />
<br />
まったくの想像になってしまうが、ありえなくは無いと思う。<br />
<br />
立地的に、稚児桜があって、山のような場所があって、池&塚がある。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
西新井宿の姥が池と稚児桜。1800年頃の様子。 <a href="http://t.co/gIXgp4G2NN">pic.twitter.com/gIXgp4G2NN</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/435946671382339584">2014, 2月 19</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
そして、先の「稚児桜」の説話は、現在では稚児は将軍様の子と言われることがあるがもちろんそんな訳はなく、1800年あたりで桜は枯れ池と塚が形ばかりになるほどに風化していることを考えると、もともとの話は相当歴史が古いとも考えられ、であるなら、説話の元になった故事があったと推測できなくもない。<br />
<br />
姥ガ池があったとされる場所は、現在、首都高速道路が走っている。そして、山のような場所は削られて、現在では建物が立っているが、以前は公園だった。公園以前は畑だったと思う。<br />
<br />
池の推定地は西高東低で、低い方の土地は今でもジュクジュクとした水気のある畑に見える。<br />
<br />
<br />
<strong><u>◆◇【道合の古墳】◇◆</u></strong><br />
<br />
候補地<br />
<br />
<strong>① 団地近くの兄弟塚</strong><br />
<br />
道合には大きな団地があるのだが、その近くにはかつて僧庵があり、尼さんがいたという話が残っている。<br />
そして、僧庵からやや離れた場所に、大小2つの塚があったという。<br />
<br />
これを二つ塚、あるいは別名兄弟塚という。<br />
<br />
この兄弟塚には、武士の兄弟の説話が残っているのだが、その詳細ついては機会を改めるとして、団地からそう遠くはない場所に、この塚があったものと思われる。<br />
<br />
二つ塚のあたりには桜の木が植えられ、明らかに周囲とは異なる雰囲気があったと伝えられている。塚と僧庵(墓もあったらしい)があったということから、昔からそういう場所(聖地、埋葬地)としての認識が人々の間にあったものと思われる。<br />
<br />
例えば「日本の神々」には次のように書かれている(孫引き-「民俗神の系譜」)。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004306183/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4004306183&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4004306183&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4004306183" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
「小野はさらにモイドンのモリは、遺骸の上に土を盛り、あるいは供養のために土を盛り、その上に大きくなる木を植える民俗とつながっていて、土を盛ることに由来したが、中心が木の方に移って、モリという語が形成されてきたのではないか、と述べている。」<br />
(※モリ→森→杜、鎮守の杜など)<br />
<br />
僧庵と塚の近くには小さな池があり、この池を汚すと祟りがあると言われていたという。<br />
<br />
この地は特殊な、或いは神聖な地としてみられていたのではないか?<br />
<br />
そうとう昔に行われた巨大団地の開発、そしてすぐ側には外環道が走る。団地の高層化と外環道開通以前には、この台地の坂の上からはとても綺麗な富士山が見えた。見晴らしのいい場所である。<br />
<br />
<br />
<strong>② 外環道近くの仙元祠</strong><br />
<br />
仙元祠が古墳と関係あるかもしれない、というのは、前述の通りである。<br />
実は、先ほど①の団地の近くに、かつて仙元祠があったことが、やはり明治の地図からわかる。<br />
<br />
が、現在、その場所と思われるところを外環道が通っているため、現地を歩いてみたものの仙元社らしき祠が見つからない。<br />
<br />
外環道の脇に小さな稲荷社があるので、もしかしたらこれが元はそうなのかもしれない。<br />
で、距離的な近さも考えると、ここは上記①の兄弟塚の候補地にも上げられると思う。<br />
<br />
すぐ脇には外環道が、そして近くには浄水場がある。<br />
<br />
<br />
<strong>③ 神根小学校周辺(富士塚跡、高木前遺跡等)</strong><br />
<br />
富士塚が、古墳と関係あるかもしれないというのは前述のとおりである。<br />
神根小学校の近くに、富士塚の跡が残っている。<br />
<br />
ここには富士塚は現存しておらず、ただ石碑によって富士塚のあったことが確認されるのみなのだが、小さな祠と石碑は今も残っている。<br />
<br />
この富士塚跡の背景に神根小学校があり、ここは高台に位置している。<br />
この場所は東と南に眺めのよい場所で、見晴らしがいい。<br />
<br />
富士塚跡&神根小学校の前には東西に伸びる道があるが、昔の地図を見るとこの場所はやや北回りに迂回されていたようだ。<br />
<br />
この場所も富士塚つながりで怪しいと睨んでいたのだが、実はここの富士塚の歴史はさほど古くはないようだ。富士塚の多くが江戸時代のものだが、しかしここは明治の終わり頃に分祀されたらしい。<br />
<br />
しかし、「ほんのり梅酒さん」からの情報提供によれば最近でも神根小から土器が出土したというし、神根小周辺は高木前遺跡などもあるので、神根小学校~高木前遺跡あたりというのは可能性が高いのではないかと考えている。<br />
<br />
●●●<br />
<br />
以上が、現時点までの調べた記録。<br />
<br />
実を言うと、他にも2ヶ所、怪しいと思っている場所があるのだが、色々と差し障りがありそうなので自粛することにした。<br />
<br />
以前から調べているのだが、専門外の私にはハードルが高い問題で、なかなか核心には近づけない。考え違いや的はずれな推測などもあると思うが、お気づきの点があればぜひ指摘してほしい。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-31992400696030683602014-02-17T17:55:00.001+09:002014-02-18T09:26:22.407+09:00鳥越神社と平将門伝説私はスピリチュアルとかオカルトを“好きになる素質”が、かなりある方だと思う。<br />
素質というか、下地というか。<br />
<br />
昔からUFO番組とか、心霊番組とかが大好きだった。<br />
矢追さんやら韮沢さんやらMMRやらエリア51やらXファイルやらに興味を惹かれて、見たり読んだりしていた。<br />
<br />
なのだが、どうも今一歩、踏み込めない。<br />
<br />
というか、この手の話を信じきれない自分がいる。<br />
<br />
<br />
私がこの手の番組を見る時、終始イチャモンをつけながら見ている。<br />
<br />
「文句言うなら見なけりゃいいのに」<br />
と、よく言われる。<br />
だけど、見る。<br />
<br />
夏場の心霊番組もたいてい見るけれど、途中で時間の無駄だと感じはじめ、全体の半分も見ないうちにチャンネルを変えることになる。だけど、また放送していれば、やっぱり見てしまう。<br />
<br />
好きでこの手の番組を見ているがゆえに、出来の悪い内容だと我慢できないのだ。<br />
<br />
特に、なんだろう、ここ最近の心霊番組は・・・。<br />
貞子や呪怨といったジャパニーズホラーが流行って以降、同じような心霊ばっかりになった。アングル、顔の色、動き、目の剥き方、みんなどこかで見たようなものばかり・・・。<br />
<br />
<br />
UFOも、そう。<br />
宇宙人も、そう。<br />
パワースポットも、そう。<br />
<br />
歴史や神社関係にも、そういうモノが多い。<br />
<br />
とある有名な古文書について調べた本で、【元某大手報道機関に勤めていたジャーナリストが、ニュートラルな立場で理路整然と調査をした、トンデモ系とは一線を画す】本だというので読んでみると、なぜか途中から、真実を知るために退行催眠を始める。著者が前世まで退行して、過去の真実を辿るという・・・。<br />
<br />
立ち位置がニュートラルかどうか以前に、まず退行催眠を、まっとうな調査方法として受け入れられるかどうかという点で引っかかってしまう。<br />
<br />
「そっかー。 前世に行ってまでして調べたんだから、事実っぽいよねー」<br />
<br />
とは、どうしても思えない。<br />
(一応、退行催眠については、私自身にジャッジする知識もないので、肯定も否定もしない。保留としておく。ただ、個人的に入りにくいという話・・・)<br />
<br />
<br />
パワースポットも同様で、私自身がそこにパワーを感じないので、何ともしっくりこない。というか、パワーがよくわからない。パワーってなんだ?<br />
静かな森の神社であれば、空気の良さ、自然に対する清々しさ、建物と巨樹に歴史と臨在感は感じるが、それってパワーなのかと言われるとよくわからない。<br />
リフレッシュにはなるが、これがパワーをもらったという事なのだろうか??<br />
<br />
もしかしたら、私のような考え方、感じ方は少数派なのかもしれない。<br />
特に、寺社仏閣好き、歴史好きの人間からすると、私はマイノリティだと思う。<br />
<br />
<br />
で、そのようなトンデモ系の話によく使われる有名人に、平将門がいる。平安中期の関東の豪族で、新皇を名乗り東国独立を夢見た。しかし、結局は討ち取られ、都でさらし首にされてしまう。<br />
<br />
<br />
以前書いたとおり、午年にちなんで平将門関連の神社に回るのは、今年の私のテーマの1つである。<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/01/blog-post.html" target="_blank">馬関連ということで、平将門公を祀る明神社に。</a><br />
<br />
で、先日行った鳥越神社は、実は平将門に関連する神社でもある。<br />
<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
同じく蔵前の鳥越神社。鰹木5本、男千木。狛犬が細マッチョで格好良すぎる。この辺は日本武尊や前九年の役に関連する縁起が多い。 <a href="http://t.co/TiME3F9S4d">pic.twitter.com/TiME3F9S4d</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/433504083500994560">2014, 2月 12</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
鳥越神社は、かつて日本武尊が東国平定(・・・)のために滞在し、その後、前九年の役征圧(・・・・・・・)の折、源頼義・義家父子が白鳥明神の加護を感じた、というところから来ている。<br />
<br />
祭神は、日本武尊、天児屋根命、東照宮公。<br />
<br />
<br />
いっけん、平将門とは無関係のように見えるが、この鳥越という名称に、将門伝説が絡んでくる。どういう話かというと、<br />
<br />
「鳥越は、将門の首が飛び越えたことから来ていて、“飛び越え”がなまって“鳥越”になった」<br />
<br />
そのように、いつの頃からか噂されるようになったらしい。<br />
<br />
<br />
将門の首はさらし首になったあと、関東へ飛び去ったとする伝説が残っている。その首が飛んでいった場所というのは諸説あるが、一番有名なのは大手町のビルの合間にある、平将門の首塚。<br />
<br />
鳥越もそんな首塚伝説の1つではあるが、この鳥越首塚説には2種類あるようで、1つは首が飛び越えて行って、鳥越には将門の手が埋まっているというもの。この説については、ネットで見つけただけなので細かいところはわからない。<br />
<br />
もう1つは、将門の胴体は神田へ飛んだが首は鳥越神社にとどまったというもの。江戸時代に詠まれた川柳から、この噂が当時、江戸で流布していたことが伺い知れる。<br />
<br />
「鳥越で 食えば神田で 腹が減り」(寛政8年 古今前句集)<br />
<br />
将門公は、江戸で人気があったんだなぁと感じるエピソードに私は感じる。<br />
<br />
<br />
<br />
冒頭に書いたとおり、スピリチュアルやオカルトについては、決して嫌いではなく、むしろ好きになる下地が結構あると思っている。<br />
<br />
少なくとも興味や関心はある。<br />
<br />
しかし、できれば上手に騙してほしい。<br />
<br />
あるいは、完全なるフィクションだということであれば、それはとても楽しめる。竜の柩も、Xファイルも、SPECも、どれも大好きで何度も見ている。<br />
<br />
で、歴史上の将門公は好きだし、伝説上の逸話はフィクションとして大好きだ。都内各地に将門の身体が埋まっていて、それが結界として作用し・・・というのは、フィクションなら面白いが、信じられるかと言われると、まったく・・・。<br />
<br />
そして私は、将門公は大怨霊として恐れられてもいるが、少なくとも市民に対しての怨霊ではないと思っている。<br />
<br />
※参考<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4585050841/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4585050841&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">江戸東京魔界紀行</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4585050841" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
・<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E8%B6%8A%E7%A5%9E%E7%A4%BE" target="_blank">鳥越神社(ウィキペディア)</a><br />
<br />
完全なるフィクションなら抵抗感なく。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004FW3BF0/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B004FW3BF0&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B004FW3BF0&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B004FW3BF0" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
ファティマ第3の予言とか・・・。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062754649/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062754649&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4062754649&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4062754649" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
アラハバキとか・・・。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-61529718315501233542014-02-14T16:37:00.000+09:002014-02-14T16:42:35.515+09:00第六天についての途中経過このブログでは、これまでに何度か、 “第六天” というテーマについて書いている。<br />
<br />
主なところでは、下記のような内容。<br />
<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6.html" target="_blank">第六天神社へ・・・欲界天の最高所に宮殿を備える超強力な天魔を祀る神社</a><br />
<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_9.html" target="_blank">光るご神体~武蔵第六天神社の続き話</a><br />
<br />
第六天について要約すると、こんな感じ。<br />
<br />
・明治以前には主に関東を中心に数百という単位で社・祠があった。<br />
・大六天とは、仏教における天のうち、欲界にある六欲天の最上層の他化自在天をいう。<br />
・天魔波旬(てんまはじゅん)とか魔王と呼ばれる(信長が自称したという話は有名)。<br />
・身の丈2里、寿命は人間の1600歳を1日とし、1万6千歳の長寿。常に多くの眷属を率いる。<br />
・明治の神仏分離・廃仏毀釈を経て、ほとんどが御祭神や社号を変更してしまった。<br />
<br />
と、何だか凄いことになっているのだが、結局のところ謎が多く、あまりよくわかっていない。<br />
<br />
なんといっても第六天の各社・祠は、その神様を変えてしまったり、名称を変えてしまったり、リニューアルどころではない変身を遂げているため、深刻な系譜の断絶があったと思える。<br />
<br />
<br />
しかしながら、注意深く、よ~く目を凝らしてみると、意外とあちこちに「第六天」の痕跡を見つけることができる。<br />
<br />
例えば埼玉の岩槻には、武蔵第六天神社がある。ただし、主神は面足尊(おもたるのみこと)と吾屋惶根尊(あやかしこねのみこと) となっている。<br />
都内にも、目黒区や台東区、杉並区など、また神奈川にも多くの第六天神社が残っているが、御祭神は変わってしまっている。<br />
<br />
東京の葛飾区や墨田区にある高木神社は、社号と祭神が変えられてしまったケースで、現在の御祭神は高皇産霊尊(神)である。<br />
足立区や荒川区あたりに多い胡録神社も、もとは第六天だった。<br />
<br />
<br />
さて、この第六天についてもう少し調べてみようと思っていたのだが、思っていた以上に奥が深い。<br />
<br />
単純に「すごい力を持った神?様だから、人気が出た」というものでもなさそう。<br />
<br />
正直、お手上げに近い状態なのだが、このブログのサブタイトルは「記録ま末後のひと言」である。何かしら書き記し残そうというのが趣旨の1つである。<br />
<br />
なので、中途半端ではあるが、途中経過として、書き記したい。<br />
<br />
<br />
とりあえず、現時点でいただいた情報、或いは私自身の推測などを箇条書きで書く。<br />
<br />
いずれ、まとめに挑戦したい。<br />
<br />
・各地に「第六天」と「大六天」がある。また、社ではなく宮とつく場合がある。大切な社号に意味なく違いが生まれたとは考えにくい。<br />
<br />
・総本山や総本宮がある。例えば、山倉山観福寺は大六天の総本山であるとのご指摘をいただいた。それによると、「西暦815年 弘法大師が当山に勧請する。正式名称「他化自在天王宮」通称山倉様、第(大六天)明治2年5月24に現山倉大神より別当観福寺に遷座される。江戸時代に 地域を巡拝して災難を救ってクレタ事で村の祀神として(氏神)とした。」 魔王というより守護人であるという。<br />
<br />
・第六天に関係あるとされる仏典、日本神話の神を列挙→(理趣経・真言宗で常時読誦される経典、日蓮、大国主、、、)<br />
<br />
今日はこのへんで・・・。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-59203604188081831612014-02-14T11:27:00.001+09:002014-02-21T12:15:00.340+09:00天神様は雪の中で歌う雪が降っている。<br />
<br />
<br />
先週も関東では大雪が降り、都内では45年ぶりの大雪だったそうだ。45年ぶりということは、次にこの記録を更新する時には、自分が生きているかさえわからない。そのくらいの大雪だった。<br />
<br />
<br />
スノードロップ(待雪草)という花がある。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B008IVNTFQ/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B008IVNTFQ&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B008IVNTFQ&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B008IVNTFQ" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00HYD21LC/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00HYD21LC&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B00HYD21LC&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B00HYD21LC" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
冬の終わりから春にかけて花を咲かせる。
その名のとおり、雪の雫のような可愛らしい花をつけるこの花は、同時に春の訪れを告げる花でもあるという。<br />
<br />
このストードロップには、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97" target="_blank">次のような説話</a>がある。<br />
<br />
・エデンを追われたアダムとイヴをある天使が励ました際、降っていた雪を天使がスノードロップに変えたという<br />
<br />
・雪が自らに色が無いため色を分けてくれるように花に頼んだが拒まれ、唯一それに応じたのがスノードロップだったという。<br />
<br />
天使だとか妖精だとかお花だとか、西欧にはファンタジーな可愛らしい説話が多い。<br />
<br />
<br />
<br />
日本の場合はどうだろうか?<br />
そういえば雪にまつわる神様とか精霊というのも、あまり聞いたことがないな。<br />
<br />
そう思って調べてみると、出てきたのは次の伝説。<br />
<br />
・毎年三冬(初冬より晩冬まで)の間に初雪が降ると、天神さまが降臨され雪見の歌を詠まれるという。<br />
<br />
これは<a href="http://kitanotenmangu.or.jp/kitano_school/nanafushigi/" target="_blank">北野天満宮の七不思議</a>の1つで、確かに考えてみれば天神様なのだから、雨やら雪やらも司るのだろうと思う。<br />
<br />
であれば、全国津々浦々の水神様も、雪と関連する神様なのかもしれない。<br />
<br />
でも、妖精さんやら天使さんの世界観と、ちょっと、というかだいぶ違うような気がする・・・。<br />
<br />
まぁ、スノードロップにも、この花を贈った場合には「あなたの死を望みます」という意味になってしまう・・・というような不気味な話があるので、西欧だからといって一概にファンタジー1色なわけではないのだが(おそらく、花が死装束のようであるからか?)。<br />
<br />
<br />
日本の雪の精霊?としては、あとは、雪女くらいだろうか。<br />
精霊なのか妖怪なのかわからないが。<br />
<br />
<br />
アイヌとか、そちらの方の伝承には雪の精や神といった話がありそうな気がするのだけれど、どうだろう?<br />
<br />
<br />
さてはともあれ。<br />
<br />
降り積もった雪は、その後始末が非常に大変なのだけれど、ひらひらと舞い落ちる雪の様子は、幻想的でとても綺麗で、見ていて飽きない。<br />
<br />
雪の結晶は、表面積が広いので、空気の抵抗を受けてゆっくりと舞う。<br />
<br />
その雪が静かに、うっすらと、徐々に世界を白く塗っていく。<br />
雪化粧とはうまい表現だと思う。<br />
<br />
<br />
大雪が降るのはなぜか受験シーズン。<br />
<br />
受験生は大変だと思うが、雪のつく言葉に「蛍雪の功(けいせつのこう)」という故事がある。意味は、苦労して勉学に励んだ成果。<br />
ぜひ蛍雪の功なって、卒業を迎えてほしいと思う。<br />
<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=wanwanwan09-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4003208013&nou=1&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-87799197615541313692014-02-12T18:43:00.001+09:002014-02-12T18:43:50.004+09:00征伐する側の事情、される側の事情。ウィル・スミスが主演する映画に、「アイ・アム・レジェンド」という作品がある。<br />
<br />
大筋のストーリー( <span style="color: #990000;"><strong><u>※注意!!ネタバレあり!</u></strong></span> )としては、<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001510MB0/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B001510MB0&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B001510MB0&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=B001510MB0" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
「2009年にガンの治療薬が開発された。治療薬は1万9人のガン患者に試験投与され、全員が助かったかに見えた。だが、試験投与された1万9人のうち5,000人から狂犬病のような症状が出始め、治療薬のウィルスが人間を死に至らしめる危険なウィルスであるK.V(クルピン・ウィルス)に突然変異していることがわかる。<br />
K.Vの致死率は94%、6%は免疫を持ち生き延びる事が出来たが、5%は、全身の体毛と太陽光(紫外線)への耐性を失い、凶暴化して常人を遥かに上回る身体能力を得て、他の人間を襲って捕食する“ダーク・シーカー”に変貌してしまった。(<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%89" target="_blank">ウィキあらすじ導入部</a>より、一部修正)」<br />
<br />
このウイルスは空気感染により広まり、多くの人は死んでしまうか、ダーク・シーカーへと変わってしまう。<br />
<br />
ダーク・シーカーの見た目は、まるで吸血鬼とアンデッド(ゾンビ)をかけあわせたような外見で、元々は人間であるにも関わらず、意思疎通が難しいように見える。<br />
<br />
無人の廃墟となってしまったニューヨークで生き残ったウィルスミス演じる主人公の医師は、ダークシーカーを生け捕りにしては、治療のための血清づくりの実験を繰り返していた。血清ができれば、ウイルスに感染しても助かるかもしれない。ダークシーカーも、元の人間に戻れるかもしれない。そして、人類は救われるかもしれない。<br />
そんな主人公の医師に、ダーク・シーカーの群れは執拗に攻撃を仕掛ける。<br />
<br />
<br />
ダーク・シーカーは常人をはるかに超える身体能力を持つものの、太陽の光を嫌うので、主人公は上手に危機をかわしつつ、誰も生き残りがいないかもしれない世界で、孤独に、人類を救う戦いを続ける。<br />
<br />
<br />
そんな彼は最終的に、奇跡的に生き残っていた親子と出会い、そしてダークシーカーを人間に戻せる血清テストに成功するのだが、襲撃してきたダーク・シーカー達に襲われ、血清を親子に託し、ダークシーかを道連れに自爆して死んでしまう。<br />
その後、親子はその血清を手に人類の生き残りのコミュニティに無事、たどり着く。<br />
<br />
<br />
以上が映画のストーリーで、つまり彼は世界を救ったレジェンド(伝説)の人となるのだが・・・。<br />
<br />
<br />
このストーリーは映画館で上映されたもので、実はもう1つのエンディング、アナザーエンディングがあるという。<br />
<br />
<br />
私の知る限り、この映画は2回、テレビでも放映されていた。<br />
しかい、いずれもエンディングは上記のとおりであった。<br />
<br />
アナザーエンディングはDVDに収録されているという。<br />
<br />
<br />
このもう1つのエンディングを見ると、まるで結末と作品から受ける印象が変わってくる。<br />
というよりも、これまで見ていた世界観が変わるというか、パラダイムがシフトするというか、まるっきり別の印象になってしまう。<br />
<br />
<br />
どういう内容なのか、簡単に説明すると・・・。<br />
<br />
ダーク・シーカーが襲ってきた理由は、主人公の医師が、群れのリーダーの恋人を生け捕りにしたため。<br />
恋人を取り返すために、執拗に、猛烈に、なりふり構わず攻撃を仕掛けてきていた。<br />
その事に気がついた医師は、治りかけていた(人間に戻りかけていた)恋人に、ダーク・シーカーに戻るウイルスを投与し、群れのボスに返す。<br />
<br />
<br />
どういう事なのか?<br />
<br />
おそらく、ダークシーカーたちはダークシーカーとして、すでに人間とは別の者として生きて生活をしている。<br />
その彼らからしたら、人間の方が怪物なのであり、人間である主人公の医師は、自分たちを襲い、拉致し、実験道具にし、化物になる薬を投与するモンスターである。<br />
その怪物から、愛する恋人を救出するために戦っていた、ということになる。<br />
<br />
サルが人間を襲い、サルに戻そうとしたら、私だって抵抗する。<br />
「おいおい、本当はお前、サルなんだぞ?」<br />
と言われてもゴメンだ。<br />
<br />
<br />
見る立ち位置が変われば、世界が変わる。<br />
<br />
<br />
うろ覚えだが、確か「7つの習慣」だったと思うが、こんなエピソードが載っていた。<br />
<br />
「電車の中で、父親と子供たちが乗ってきた。子供たちは車内で大騒ぎでうるさく、なのに、その父親はぼうっとしているだけで、注意しようともしない。<br />
いい加減、あたまに来た私は彼にひと言いった。なぜ、子供たちを注意しないのか。<br />
すると、彼はハッとしたように顔をあげ、こう言った。<br />
すみません、実はあの子達の母親が今日死んでしまって、あの子達も戸惑っているんだと思います・・・実は私自身、何も考えられない状況で・・・。」<br />
(※うろ覚えなので、細部が違うかもしれませんが、気がつき次第、修正します)<br />
<br />
何事かある時には必ず原因というか、理由があるもので、普通の異なる言動があった時に、「何か事情があるのかな?」と推し量ることができるのは、世界中で多分(少なくとも現時点では)、人間にしかできないことだと思う。<br />
<br />
<br />
それが、想像力というものなのかもしれない。<br />
<br />
<br />
ところで今日、東京都台東区鳥越にある、鳥越神社に行ってきました。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
同じく蔵前の鳥越神社。鰹木5本、男千木。狛犬が細マッチョで格好良すぎる。この辺は日本武尊や前九年の役に関連する縁起が多い。 <a href="http://t.co/TiME3F9S4d">pic.twitter.com/TiME3F9S4d</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/433504083500994560">2014, 2月 12</a></blockquote>
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<br />
このあたりには、日本武尊や、源氏が奥州に攻め入った事に由来する話がとても多い。<br />
<br />
<br />
攻め入る方、攻められる方、色々な立場がある。<br />
<br />
どっちが正しいということが勧善懲悪、すぐに判明するほど簡単なものでなく、もしかしたら私の祖先は「討伐される側」だったかもしれない。<br />
<br />
例えば節分の豆まきに不可欠な鬼だけれど、彼らは「鬼は外」と言われ豆を投げつけられ、外へと追い払われるわけだけど、また彼らは桃太郎に征伐されるわけだけれど、鬼には鬼の言い分があるのかもしれないし。<br />
<br />
<br />
そもそも、鬼はたくさんの財宝を持っていたと言うけれど、パンツ一丁のみすぼらしい格好で、とても都の貴族のように優美な生活を送っているようにも見えないわけで・・・。<br />
もう身成だけで言えば、桃太郎の方が高めの衣装だと思うのですが。<br />
<br />
<br />
神話から歴史まで、国譲りの神話、神武東征、日本武尊の東征、蝦夷の平定、平将門の乱の鎮圧、などなどこれまで色々あったわけだけど・・・。<br />
<br />
もちろん、私のご先祖さまはガッチガチの、征伐する側であったかもしれず、単純に片方に感情移入できるわけでもないのだけれど、日本の歴史というのは、多分にハイブリッドな要素のあるコンガラガッタ歴史かもしれないと思うわけで・・・。<br />
<br />
というような事を、たまには考えてみてもいいのかもしれないと思うわけです。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-89266783715803687912014-02-10T14:59:00.001+09:002014-02-10T14:59:45.117+09:00髪の毛にご利益ありと思いきや。少し前に「毛長神社」という神社を知って以来、色々と考えることがある。<br />
<br />
<br />
そもそも、毛長(けなが)という名称については、「毛長川」という川の名前としては以前から知っていた。この流域には古墳が多いらしい。私の住んでいる川口市から都内に向けて流れている川で、古墳の時代から交通の要所として栄えてきたらしい。<br />
<br />
舎人の方へ行く用事があり、偶然、毛長神社という名前を知った。<br />
<br />
<br />
神社の名称として毛長が使われていることで、<br />
<br />
「もしかして、髪の毛にご利益ありか?」<br />
<br />
と興味を持った。<br />
<br />
<br />
男性なら必ず、“髪の問題”に興味を持つ時期はあるはずだ。<br />
ご利益があるのなら、ぜひお願いしますというところだ。<br />
<br />
<br />
ちなみに、北区の王子神社の境内に、関神社という神社がある。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
王子に来た。写真は関神社。鰹木3、男千木。 <a href="http://t.co/UvLzXufejI">pic.twitter.com/UvLzXufejI</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/359190840469487617">2013, 7月 22</a></blockquote>
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<br />
ここは「髪の祖神」と崇められていて、一部の噂には毛生え祈願で来る人も・・・という話もあるが、私は騙されない。<br />
そもそもここは蝉丸法師がカツラを考案したところからスタートした神社だし、毛髪供養のための毛塚があったりする。どっちかというと、というか正直、理美容師やカツラ業者側の立ち位置であり、カツラ業者にご利益をと考えると、薄毛の人にとっては反対の方に作用しそうじゃないか。<br />
<br />
ということで、注目が集まったのが毛長神社。<br />
<br />
毛が長いと書くだけあって、いかにも期待が膨らむ。<br />
<br />
<br />
ところがところが、毛長の由来を調べたところ、<br />
<br />
「とある女が不幸な理由(破談やら自然災害など)により、沼で命を落とす。後日、流れず漂っていた長い髪を、きっと女のものだということで丁重にまつりあげた」<br />
<br />
というような話だった。<br />
・<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_7.html" target="_blank">女の髪を祀る毛長神社と毛長沼の謎</a><br />
<br />
<br />
話の照準が、毛に集中しすぎている。<br />
<br />
というか、残っているのが、毛しかない。<br />
<br />
毛が失われるのは悲しいが、毛以外が失われる方がもっと嫌だ。<br />
<br />
<br />
これは“毛”とは名につくものの、抜け毛予防やら養毛にご利益なんていう、軽い話ではないようだ。<br />
<br />
意外すぎる、というか思いのほかに重い話だったのでびっくりした。というか、ちょっと怖い。髪の毛だけが漂うに至る人体のプロセスを想像すると、ゾッとする。<br />
<br />
しかしながら、この話にはいくつかバリエーションがあるようだが、いずれも怨念やら祟りやら怖い話系の方につながっていない点から考えるに、きっと丁重に供養されたか、或いは御神体とされた毛そのものと女の死には直接の関連がないのかもしれない。という方向性でお願いしたい。<br />
<br />
<br />
それにしても、沼や池にまつわる話には、女性が身を投げるような話が多いように思う。<br />
<br />
私の地元である川口市には、こんな話が伝わっている。<br />
<br />
「ある時、お殿様一行がやって来た。お殿様の子供も馬に乗っていたのだが、運悪く落馬してしまい、命を落としてしまった。乳母はたいそう悲しがり、近くにあった池に身を投げて死んでしまった」<br />
<br />
この池は姥が池と名付けられたが、かつて7~800坪近くあったとされるが、江戸の末期の時点でほとんど埋められ僅かに形ばかりになっていた。今では当然、跡形もない。<br />
<br />
<br />
<br />
今ではあまり想像できないけれど、かつての関東の低地のあたりでは、そこかしこが水辺だった。江戸時代の初期の頃までは、多分そうだったと思う。<br />
<br />
埼玉には大宮から川口にかけて見沼という大きな沼があったし、千葉と茨城の堺のあたりは、(今でも割と多いと思うが)沼やら川やらが本当に多い。東京も、日比谷のあたりまで湊が入り込んでいて、江戸城の目前にまで海が迫っていた。<br />
<br />
それらは埋め立てられ、町になったり、水田や畑に利用されるようになる。<br />
<br />
<br />
沼なんかが多かった時代は、子供なんかの事故も多かったんじゃないかな~と思う。<br />
溜池やら川であれば、溺れてしまったら遺体は上がる。<br />
でも、沼だとどうだろう?<br />
<br />
水田利用されているような場所なら、或いは割と見つかりやすいかもしれないが、大きな沼で泥の深い所にはまってしまうと、長期間見つからないかもしれない。<br />
<br />
神隠しの何割かは、そんな事故が関係しているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
沼というと暗くジメジメとしたイメージがまとわりつく。私たちの中に、沼にまつわる悲しい思い出が刷り込まれているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
<br />
今回、この毛長の話を書くにあたり、困ったことが1つだけある。<br />
<br />
神と変換しようとすると、髪が出てきてしまうところだ。<br />
<br />
例えばカミカクシと入力しようとすると、髪隠しと出てしまう。<br />
<br />
<br />
髪の呪いかもしれない。<br />
<br />
毛長神社の記事を書いた翌々日に、都知事選で舛添氏が当選したことも、何か関係があるのかもしれない。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-19666516012904758662014-02-07T19:00:00.002+09:002014-02-10T17:28:09.131+09:00女の髪を祀る毛長神社と毛長沼の謎人の身体の部位において、古来より髪の毛と爪は不思議なものとして見られてきた。<br />
<br />
髪と、爪。<br />
この2つの部位は、目に見えて成長する部分である。<br />
<br />
なので、髪と爪には霊力が宿ると見られていたし、だからこそ、呪いの作法においては髪や爪を対象者の代わりとして人形に埋め込んだりする。<br />
<br />
<br />
この髪の毛にまつわる不思議な神社が埼玉県草加市にある。<br />
<br />
毛長神社だ。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
草加市の毛長神社。御神体とされた女の髪の毛にまつわる、いくつなの説話が残る。 <a href="http://t.co/0gF608K54t">pic.twitter.com/0gF608K54t</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/430962085116121088">2014, 2月 5</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
なんと、この神社の御神体は、髪の毛だ。<br />
<br />
女の髪の毛。<br />
<br />
しかも、その女は不幸な死に方をしている。<br />
<br />
不幸な死に方をした女の髪の毛を祀る神社・・・。<br />
なんとも不思議な感じがする。<br />
<br />
<br />
尚、後述するが、現在では御神体の髪の毛は紛失してしまっている。<br />
<br />
<br />
御神体が髪の毛だとすると、それでは何の神なのか。<br />
<br />
毛長明神というところなのだろうが、もちろんそんな得体のしれない神を明治時代の宗教界に吹き荒れていた風潮が許すはずなく、祭神は大己貴命(おおなむち)に改められ、倉稲魂神・別雷槌神と併せて祀られている。<br />
<br />
が、やはり毛長明神は毛長明神だろう。<br />
本来の神は、髪を寄り代とするナニモノかのカミなのだろう。<br />
<br />
<br />
髪の毛を埋めた髪塚などはあれど、髪を御神体にというのも珍しい。どのような経緯で、そんなことになったのか。ここには幾つかの由来が伝えられている。<br />
<br />
先ほどチラリと書いたけれど、これはこの御神体(髪の毛)の持ち主である、とある女の不幸な死に方にまつわる話だ。<br />
<br />
<br />
話の大筋を、これ以上ないくらい短縮して書いておこう。<br />
<br />
「とある女がいた。不幸な理由により、沼で命を落とすことになる。後日、沼で髪が見つかる。死んだ女の髪だということで祭り上げた。」<br />
<br />
これは、毛長神社の由来であるとともに、この地域に流れている毛長川(毛長沼)の名称の由来につながる話となっている。<br />
とてもざっくりと書いてしまったが、この話には少なくとも5つ以上、類似した話が伝わっていて、それぞれが微妙に異なっている。(それぞれの話については、最後にまとめて紹介しようと思う)<br />
<br />
<br />
例えば、女の素性については、次のとおり。<br />
・万郷長者の娘<br />
・万石長者の娘<br />
・長者の娘<br />
・醤油屋の娘<br />
・素戔嗚尊の妹<br />
<br />
亡くなった理由について。<br />
・自然災害(万郷長者、万石長者)<br />
・嫁ぎ先(もしくは、嫁ぐ直前)で不仲になり、沼に身を投げた(長者)<br />
・土地の人々の難儀を救うために沼に身を投げた(醤油屋)<br />
・悪者のために身ごもり、それをはかなんで沼に身を投げた(素戔嗚尊の妹)<br />
<br />
髪の毛を発見し、祀ろうとした主体。<br />
・村人(万郷長者、万石長者)<br />
・遺族と村人<br />
・太田道灌(素戔嗚尊の妹)<br />
<br />
<br />
と、まぁ色々なバリエーションがある。<br />
ちなみに、万郷長者・万石長者の話では、亡くなるのは娘だけではなく、一家全員である。一家全員が突然の-「急に黒雲が起こり、天地が鳴動し、つむじ風が起き、屋敷と家族が巻き上げられ沼に飛ばされて沈んでしまった」・・・というように、今の時代で言うなら竜巻のような自然現象にて全滅してしまうのである。<br />
<br />
後日、数尺(1尺は約30cm。一説には六尺、つまり180cmとも)という長い髪が沼に漂い、まったく流れていかない。きっと長者一家の娘のものだろうということで、祀ったという。<br />
<br />
嫁ぎ先で不仲になり、身を投げたという話の場合は、嫁いだ先は隣の村という設定だ。不仲になった理由は2通りあって、1つは嫁ぎ先の両親とそりが合わず、或いは赤ちゃんができず思い悩み、嫁ぎ先との関係が悪くなったというもの。もう1つは、女の出身の村(新里村)で疫病が流行り、それを嫌がられたというもの。<br />
<br />
ちなみに、この女の出身はかつての新里村で、今の草加市新里町だが、相手の男の村は隣にある舎人村、今の足立区舎人である。<br />
この2つの市区の境界となっているところに、毛長川が流れている。<br />
この毛長川はかつて毛長沼といって、新編武蔵風土記稿によると11町以上の広さという大きな沼だったらしい。<br />
<br />
ちなみに、毛長川は私の地元である川口市を水源とする川であり、また、見沼代用水(東縁)が行き着くあたりになっている。<br />
<br />
<br />
この舎人には、舎人諏訪神社というのがある。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
草加・毛長神社と対となると言われる舎人諏訪神社。毛長川が埼玉草加市と東京足立区の境界となる。 <a href="http://t.co/eq10MMDbvf">pic.twitter.com/eq10MMDbvf</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/430982934346989569">2014, 2月 5</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
新編武蔵風土記では、<br />
<br />
「舎人町に祀られている諏訪社を男神と称し、毛長明神社を女神と称する」<br />
<br />
とある。風土記稿では“毛長”の女にまつわる話は書かれていない(神体が髪の毛というのは書かれている)のだが、風土記稿が書かれた1800年初期の時点で少なくとも、この2社を男・女の社として見ている点は興味深い。<br />
<br />
なお、舎人諏訪社は鳥居からの参道に対し、神社は若干ずれた方向を向いて建てられている。その理由は、毛長神社に向けさせたためだという。つまり、夫(男神)に配慮したのだろうということだ。<br />
<br />
しかし、この配慮説については、私はちょっと納得いかない。なぜなら女神は男神の方を向いていないし、男神が女神の方を向きたがる強い思いというのが、現在伝わっているところの話などからは見当たらないからだ。<br />
風土記稿の伝えるところによると、この舎人諏訪社には、夫婦杉と呼ばれる2本の杉の木があったという。しかし、見沼代用水をつくるとき、この2本の杉の間に溝を引いてしまった。以来、土地の人は婚期を逃すということでこの道を避けるようになったという。思うに、この夫婦杉があり、そこから色々な話を取り込んで配慮説に発展したのではないか、という気がする。<br />
<br />
<br />
と、色々なバージョンのある、この毛長神社である。<br />
<br />
肝心の御神体がないというのは残念だ。<br />
今の技術なら、髪の毛を分析し、時代やら人の特徴やらを解析できたかもしれないのに。<br />
<br />
この御神体の紛失に関しては、2つの説がある。<br />
1つは、別当である寺院の住職が持ち出してしまったというもの。何でも鎌倉に持ち出し、その地で毛長神社を建てたという。もう1つは、「このような不浄なモノを神体とするのはあるまじき事」として、沼に捨てられてしまったというもの。<br />
<br />
なんてことしやがるんだ、と思う。<br />
<br />
<br />
ともかく、この毛長神社(というか、毛長という名称自体)のいわれは、いずれにしろ、不可思議というか、すんなり納得しにくいものである。<br />
<br />
女の、しかも不幸な死に方をした女の髪の毛を祀るという行為。<br />
持ち去られた、或いは捨てられてしまった御神体(髪の毛)。<br />
<br />
これだけ見ると、怨霊を恐れて祀られたようにも見えるのだが、それにしては祟り的な話はほとんど伝わらず(私の知っている範囲では、舎人側の方に1つだけある。→<a href="http://www.adachi-tonericenter.net/works/history.html" target="_blank">こちらのバージョンの話</a>)、むしろ哀れんで、というか、大切にされている気すらする。<br />
<br />
本来であれば小さな塚を築くか、供養塔を立てるか、あっても小祠程度なのが普通であると思うのだけれど、やがて村社にもなり現在にも残る、ある程度の規模の神社として今に残っている。この点も不思議に思う。<br />
<br />
ここは私の想像だが、もともと、社すら建てられていないはるか昔に、何かしらの理由で女神を祭っていたのではないだろうか。そこに、本当に女の髪の毛なのかどうかわからないが、髪の毛(らしきもの)を女神のものとし、依り代とした。その後、長い月日を過ぎるうちに、自然災害で長者の家族が被害にあったり、或いはとなり村に嫁いだ娘が不幸な目にあったり、ということが起こった。やがてそれらの話は、口承されるうちに混ざり合い、現代へとつながってきたのではないか、と思うのである。<br />
<br />
尚、毛長という名称については、次のような説もある。<br />
毛(け)は新字源によると、草木・穀物などが生えるもの、或いは生えること、とある。「ぬ」は湿性、当て字として野や沼が当てられる。毛野川→鬼怒川と同じである。水気の多い水性植物の茂っている土地で、こういう水たまりを「ヌマ」と称した。「長」はものの形状を表す意であり、つまり毛長沼とは次のような意味ではないかという。<br />
<br />
「水性植物の生えている長い沼」<br />
<br />
漢字が当てられると、自ずと印象が付着する。<br />
武蔵もそうだ。<br />
<br />
<br />
と、しかし今に伝わるそれぞれの話が作り話とも思えず、何かしらの事実を元にしているのではないかと思う。それが毛長という名称、毛長神社とどのように絡まり、形成されてきたのか。とても興味深いところである。<br />
<br />
現時点では、私の力ではこの辺が限界であり、引き続き、頭の片隅に置きつつ、本件は継続して調べてみたいと思う。<br />
<br />
尚、以下に毛長神社にまつわる話のバリエーションを紹介します。<br />
<br />
が、今これを書いていいる時点(2014.2.7)で疲れてしまったので、順次追記で書き足していく予定です。。。すみません。。<br />
<br />
(追記2014.2.10)<br />
<br />
【新編武蔵風土記稿】 <br />
<br />
●新里村 毛長明神社<br />
毛長沼の辺りにあり。沼を隔て、舎人町に祀れる諏訪社を男神と称し。当社を女神と称せり。古は髪毛を箱に納めて神体とせしが。何の頃にやかかる不浄の物を神体とするはあるまじきことなりとて。毛長沼に流し捨てしと言伝う。神号も是より起こりしにや。又毛長沼の辺に鎮座あるによるか。<br />
<br />
●舎人町 諏訪社<br />
西門寺の持なり。此社地に夫婦杉と唱へてニ樹ありしが。三沼代用水堀割の時。このニ樹の間に溝を開きしより。土人婚嫁の時前を過るはきらいしとて。此道を避けると云。此杉今は枯い。<br />
<br />
【新里村毛長神社由緒・明治2】<br />
字毛長沼之縁ニ建来候毛長明神之屋敷と申者、許万郷長者と申百姓之屋鋪也、此百姓之勧請し奉る毛長明神也、其家潰れニ付、其家大神宮稲此三神を祭、是則毛長三社大明神と号ス。<br />
(以下、略)<br />
<br />
【地誌材料稿・明治22】<br />
(意訳)<br />
当毛長神社は古い昔、毛長沼の辺りに万石長者なる者が住んでいたが、「或時俄然黒雲ヲ発シ、天地鳴動シ、暗黒トナリ咫尺弁ゼザル(※)ニ至テ飄●(※風に韋)起リ」、長者の家と家族は巻き上げられてけながぬまに沈んでしまった。残されたのは大神宮の御祓い一本だけ残され一家は亡絶した。これを里の人は悼んで御祓いを長者が祀っていた稲荷の祠に合祀した。その後しばらくして、この祠の前の毛長沼の岸に数尺の毛髪が漂ってどうしても流れていかない。なので、当時長者の家に処女がいたので、たぶんその娘の髪だろうということになり、拾い上げて箱におさめ、前の祠へ合祀して毛長三社大明神と号した。<br />
その後月日がたっていつの頃か、別当の泉蔵院の者が毛長神社の神体とする毛髪を、鎌倉に持って行き、同地に毛長神社を祀ったという。<br />
<br />
※咫尺弁・・・<span class="title">咫尺<span class="mlg">(しせき)</span>を弁ぜず→ごく近い距離も見えない</span><br />
<span class="title"></span><br />
<span class="title">【ふるさと埼玉県の民話と伝説】</span><br />
<span class="title">・むかし毛長明神の裏にしょうゆ油屋があり、その家に三十三尋(約1.8m)の毛の長い娘がいた。土地の人々の難儀を救うために、今の毛長沼に投身して死んだ。この娘の髪の毛を神体として祀ったのが、毛長明神である。(飯田氏)</span><br />
<span class="title"></span><br />
<span class="title">・出雲から東国にくだったスサノオノミコトに、妹の姫神がいた。ここまで来て悪者のために身ごもったので、それをはかなんで今の毛長沼に投身してしまった。</span><br />
<span class="title">時を経て戦国の世のことである。太田道灌がこの地方の開拓をした時、長い毛に突き当たった。詮議の末この髪の毛がスサノオノミコトの妹姫のものと知れたので、これをふしぎとした道灌は、神体として神に祭った。これが毛長明神である。(石田氏)</span><br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4884770617/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4884770617&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22">ふるさと埼玉県の民話と伝説 (県別民話シリーズ (3))</a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4884770617" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<span class="title"></span><br />
【草加市】<br />
・<a href="http://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1902/a01/a03/05.html" target="_blank">毛長川の名前の由来</a><br />
・<a href="http://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1002/a33/03.html" target="_blank">毛長沼(広報草加)</a><br />
<br />
【舎人地域学習センター】<br />
・<a href="http://www.adachi-tonericenter.net/works/history.html" target="_blank">毛長川の起こり</a><br />
<br />
Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com3tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-62403548348504969122014-02-05T11:36:00.001+09:002014-02-05T17:36:34.230+09:00平安の鬼才・小野篁を祀る神社は芸の上達にご利益あり先日、飛行機の安全を守る「<a href="http://toaruengi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_5.html" target="_blank">飛ぶお不動さん</a>」でお護りをいただきに行った際、以前から気になっていた小野照崎神社にも行ってきた。<br />
<br />
小野照崎神社は学問・芸能の上達にご利益ありということ。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
学問・芸能の神として親しまれる小野照崎神社(台東区下谷)。御祭神は六歌仙の一人、地獄へ行き来し、閻魔大王の補佐をしたと言われる、小野篁命。 <a href="http://t.co/hdcIO3d5tv">pic.twitter.com/hdcIO3d5tv</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/429138926335324160">2014, 1月 31</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
※上のツイート分上の「六歌仙の一人」というのは間違いです。<br />
<br />
この小野照崎神社は前述の飛不動から割合近く、と言っても地下鉄で1駅分くらいは離れているが、台東区下谷という場所に鎮座している。<br />
<br />
駅でいうと、地下鉄日比谷線の入谷駅から徒歩2~3分、JRの鶯谷からだと少し歩くかもしれない。<br />
<br />
この神社、興味深いのは御祭神が小野篁であるというところ。<br />
<br />
小野篁(おののたかむら)とは平安時代の文人で、百人一首の詠人でもあり、色々とすごい人、鬼才です。今でも歴史好きの、特に歴女には人気(?知り合いにはいないので本当かどうかはわかりませんが)らしく、熱狂的なファン(?)もいるとか、いないとか。<br />
<br />
どのくらいの鬼才かというと、清貧をとおしながら反骨精神に溢れ、しかし類まれなる優秀さを発揮し、野宰相、野狂などと称され、更には夜毎に井戸を通って地獄へとおもむき、閻魔大王のもとで裁判を補佐したという常軌を逸した働きマンぶり。<br />
<br />
とにかく色々なエピソードが伝えられていて、小説や漫画などに登場することも多いお人です。<br />
<br />
ちなみにエピソードの1つに、小野篁が嵯峨天皇を怒らせてしまい、嵯峨天皇から<br />
「子子子子子子子子子子子子」<br />
が読めるかと問われ、うまく読んで事なきを得たというエピソードが残っている。<br />
<br />
<br />
子孫に有名な小野小町がいることから、さぞかし優秀な一族だったのだろうと推測できる。<br />
<br />
ちなみに、子孫には武蔵七党の猪俣・横山党などもいるらしく、ということは、武蔵の国に住まう我らにも決して縁のない方でもないのかもしれない、かもしれない・・・・・・。<br />
<br />
<br />
境内には立派な富士塚があった。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
小野照崎神社には立派な富士塚があった。都内は富士塚が本当に多い。 <a href="http://t.co/E4RSJloe7M">pic.twitter.com/E4RSJloe7M</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/429141526799589376">2014, 1月 31</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
高さ5メートル、直径16メートルあるという。<br />
これだけ立派に残っている富士塚も珍しい。Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2977227747074385727.post-6393485962427859062014-02-05T10:47:00.004+09:002014-02-05T10:47:53.432+09:00飛び不動・・・航空安全から合格祈願まで見守るお不動さん私たちの周りには、目には見えないけれど空気がある。<br />
<br />
この空気というものにも、ちゃんと重さというものがあって、例えば1cm2の広さの空気を、地面から大気のてっぺんまで切り取った場合(長い空気の柱を想像してください)、その空気の重さは1kgになるらしい。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794218230/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4794218230&linkCode=as2&tag=wanwanwan09-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4794218230&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=wanwanwan09-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=wanwanwan09-22&l=as2&o=9&a=4794218230" height="1" style="border: currentColor !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
この地球には重力があるので、全てのものは下へと引っ張られる。<br />
<br />
雲にも当然質量はあり、ふわふわ浮いているわた雲も、1つあたり数十トンもの重さがあるという。<br />
しかし、雲は水蒸気の集まりなので、気圧によって生じる浮力により、浮いている。<br />
<br />
雲は昔から浮いているし、鳥も昔から飛んでいる。昔からそうなのだ。理屈は関係なしに、昔からそうなのだから、そういう(飛ぶ、浮かぶ)ふうに、できているんだと納得できる。<br />
<br />
しかし、飛行機は歴史が浅い。<br />
<br />
・・・正直に告白すると、今だに飛行機が怖い。<br />
<br />
と言っても、乗れないほどではない。年に数回乗る機会がある。<br />
けれど今だに毎回、特に離陸と着陸のときには緊張する。<br />
<br />
座席は必ず指定する。<br />
ひそかに、この座席なら万が一の事故の時に安全なのではないかと推測しているあたりの座席を、毎回しっかりと確保している。降りるとき早く降りれないかもなんて些末な事は気にも止めない。<br />
離陸時、着陸時には、衝撃に備えてお腹とベルトの間に毛布を入れ、いざという時に素早く安全な態勢に移れるよう神経を張り詰めている(力を入れすぎるのも良くない)。<br />
<br />
飛行機がなぜ飛ぶかという一応の理屈については、「はいはい、それはもうわかった」という感じで、ある程度理解している。<br />
しかし、それでも尚、不安を払拭してリラックスできる心境にはなれない。<br />
<br />
ということで、航空安全の守り神、「飛不動(とびふどう)」へ行ってきた。<br />
<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">
旅の神様、航空安全、飛行護として有名な龍光山・正宝院(台東区竜泉)。通称、空飛ぶお不動様さまで飛不動。落ちないということで合格祈願にも。 <a href="http://t.co/qEVE5EYD3e">pic.twitter.com/qEVE5EYD3e</a><br />
— 上根 又三郎 (@k_matasabur) <a href="https://twitter.com/k_matasabur/statuses/429141010145243136">2014, 1月 31</a></blockquote>
<script async="" charset="utf-8" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>
<br />
飛不動こと龍光山正宝院は東京都の台東区竜泉にある。<br />
電車で行く場合、日比谷線三ノ輪駅から10分程度だろうか。<br />
<br />
ここは空飛ぶお不動さまとして、飛行護・航空安全、旅の守り神として信仰されている。航空関係者の参拝も多いという。<br />
<br />
なぜ、飛行護となったのか。<br />
その由来は次のとおり。<br />
<br />
<blockquote class="tr_bq">
“当寺は1530年に本山派修験僧の正山上人によって開かれた修験系天台宗の単立寺院です。正山上人は修験道の聖地、和歌山県熊野から奈良県吉野にいたる大峯山で修行後、諸国を巡歴しました。そして竜泉のこの地で、村人に宿を施してもらったある日のことです。<br />
一筋の光と共に立ち昇る龍の姿を夢見ました。龍の夢はお不動様のご加護を象徴します。そこで上人は投宿の世話をしてくれた村人達の息災延命と、自らの旅の安全を祈ってお不動様を刻みこの地に奉安しました。 </blockquote>
<blockquote class="tr_bq">
創建後まもなくのことです。この寺の住職が修行のため、ご本尊のお不動様を笈で背負い、はるばる大峯山まで運んだ事がありました。<br />
ある日、ご本尊が留守の江戸の寺にお不動様の分身を携えた人々が集まり、お不動様を観想し一心に祈願しました。<br />
すると、お不動様は一夜にして大峯山から江戸に飛び帰り、祈った人々の願いを叶えて下さいました。それ以来、「空を飛び来て、衆生を守りたもう、お不動様」飛不動尊と呼ばれるようになりました。”<<a href="http://tobifudo.jp/index.html" target="_blank">飛不動 縁起より</a>></blockquote>
なぜ住職はご本尊を背負って行ったのか、また、住職不在の時に集まった人々は何を必死に祈願していたのか、という邪推は置いておいて、ともかくお不動様は信奉する人々のために空を飛んで戻ってきてくれた。そりゃ、人々の気持ちを鷲掴みしますよ。<br />
<br />
ということで、私もしっかりお守りをいただきました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjnLabjVvkYsO1H0_MZhNPF5jzs99iMNq4rT2dNg6ZL67f6sJoDriMN6ti1i0BeCY6mz0T-BSuqbjvq4A9ESqOgs58Cp8JIXTYJcKOUrEc4zNREYHKHd0Q-P1Lyp06QqD_JdTQLi1Ep3fw/s1600/%E5%9B%B31.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjnLabjVvkYsO1H0_MZhNPF5jzs99iMNq4rT2dNg6ZL67f6sJoDriMN6ti1i0BeCY6mz0T-BSuqbjvq4A9ESqOgs58Cp8JIXTYJcKOUrEc4zNREYHKHd0Q-P1Lyp06QqD_JdTQLi1Ep3fw/s1600/%E5%9B%B31.jpg" height="320" width="262" /></a></div>
<br />
これで、飛行機に乗るための出来る限りのリスクヘッジは完了した。<br />
あとは信じて、次の搭乗機会を待つ。<br />
<br />
<br />
ちなみに、お守りは当山のウェブサイトからも申し込みできます。<br />
・<a href="http://tobifudo.jp/index.html" target="_blank">飛不動ウェブサイト</a><br />
<br />
また、「よく飛びますように」ということで、ゴルフ護に。<br />
あるいは、「落ちない」ということで、受験祈願という方も多いようです。<br />
<br />
飛行機に乗って受験に行く、なんて場合は最強かもしれませんね。<br />
<br />Anonymoushttp://www.blogger.com/profile/02125217014323142866noreply@blogger.com0